赤旗2018年5月29日付
日本共産党の小池晃書記局長は28日の参院予算委員会で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設に関し、安倍晋三首相と同学園の加計孝太郎理事長が2015年2月25日に面談していたことを示す愛媛県作成文書などの物証をあげ、「面談がなければ説明がつかない」と追及しました。安倍首相は面談を否定する根拠を何一つ示すことができず、小池氏は加計氏ら関係者の証人喚問・参考人招致と内閣総辞職を求めました。
「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまった」と弁明する加計学園のコメントについて小池氏は、コメントが本当ならば「(学園は)安倍首相の名をかたり、架空の面談をでっち上げ、獣医学部新設を実現しようとしたことになる」と指摘。「利用された安倍首相がカンカンに怒らなければならないはずだ」とただしました。安倍首相は「私は常に平然としている。私にはコメントしようがない」と人ごとのように答弁しました。
小池氏は、学園のコメントが安倍首相をかばうためのもので真実ではないから平然としていられると指摘。愛媛県の文書には「2/25の学園理事長と総理との面会を受け、同秘書官から資料提出の指示あり」との記述や、面談の際に学園が出した資料をもとに文科省がアンケートを行うことの記述もあり、「面談を架空のものとすると説明のつかないことが多すぎる」とただしました。
しかし、安倍首相は「コメントする立場にない」との弁明を繰り返すだけ。小池氏は、2月25日に安倍首相と加計氏が面談して以降、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が3回、官邸で学園関係者と面談していることをあげ、「愛媛県の文書に書かれている事実経過は一貫性、整合性がある」と指摘。「ウソをつくのもウソをつかせるのもやめて、みんなで真実を語るべきだ」と強調し、内閣総辞職を求めました。(論戦ハイライト)