赤旗2018年5月29日付
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は28日、日本共産党、立憲民主党、無所属の会、自由党、社民党との意見交換会を国会内で開きました。市民連合は、野党が一致結束し、改ざん、隠ぺい、ねつ造など安倍政権による民主主義破壊を追及し続けることを要請。安倍政権打倒のため、来年の参院選に向けた共闘の強化と、当面、6月10日投票の新潟県知事選で池田ちかこ候補勝利のために全力を尽くすことを求めました。
市民連合と野党の意見交換会は昨年12月7日以降、約5カ月ぶりに開会。今回、市民連合側は国民民主党にも参加を呼びかけましたが、同党は連携のあり方などについて協議中として欠席しました。
あいさつした山口二郎法政大学教授は、安倍政権を打倒するためには「二大政党制の幻想を捨て、各野党が民主主義の危機を打開するために連携し、将来的には連立政権をつくる展望を共有して政策を論じる。安倍政権にとって代わる政権構想をしっかり提示していくことが必要だ」と強調しました。
日本共産党からは小池晃書記局長と穀田恵二国対委員長が参加しました。小池氏は、民主主義破壊の異常国会をたたかうなかで「野党の国会内での共闘は確実に進んでいる」と指摘。この間、連日のように野党の国対委員長がたたかいの方向について議論し、「合同院内集会」は7回、「合同ヒアリング」も93回に上っていること、カジノ廃止法案や原発ゼロ基本法案、予算組み替え動議を共同で提出するなど政策面でも共闘が進んでいることを報告しました。
その上で、「いま緊急に求められているのは野党間の政策協議だ。野党がどういう旗を立ててたたかうのか、市民連合のみなさんとも知恵を出し合いながらつっこんだ議論をすることが非常に大事になっている」と強調しました。
小池氏は、新潟県知事選で何としても勝利する決意を表明。「来年の参院選まで1年。ぜひ政策の議論を土台にしながら困難を乗りこえ、一致してたたかえる選挙にするために力を尽くしたい」と力を込めました。
市民側からも「野党が協力して新潟県知事選を勝ち抜いてほしい。さらに参院選に向けて協力態勢をつくる準備を始めてほしい」との声が出されました。野党各党からも「知事選は全力でたたかう」「勝てれば政権にとって大きな打撃になる」などの発言が相次ぎました。