赤旗2018年5月21日付
日本共産党の小池晃書記局長は20日のNHK「日曜討論」で、北朝鮮問題をめぐって対話による解決の大きな流れが生まれているとして「非核化と平和体制の構築を同時並行で進める方向でしか解決の道はない」と述べ、「拉致問題もそうした大きな包括的な取り組みの中でこそ解決の条件が生まれる」と強調しました。
小池氏は、6月12日に予定されている米朝会談について「非核化でより踏み込んだ合意がされることを期待したい」と表明。安倍政権の対話否定・圧力一辺倒は破綻したと指摘し、「主体的な外交戦略をもって平和・協力・繁栄の北東アジアをつくる外交に切り替えるべきだ」と語りました。
討論の中で自民党の萩生田光一幹事長代理は「核・ミサイル・拉致問題の包括的解決なくして日朝の新たな交渉は始まらない」と述べると同時に、「完全な解決なくして国交正常化はないが、交渉すらまったくしないのかと言われれば、さまざまな環境の中で適切に判断していかなければならない」と述べました。
これに対し小池氏は「一切交渉しないというわけではないと述べたことは重要だ」と述べ、「米朝の敵対関係の解消に向けた今の動きは、日朝間の対話による解決の条件と可能性を広げている」と語りました。