赤旗2018年4月30日付
日本共産党は29日、幹部会委員が県委員長を務めている12都道府県の委員長会議を開きました。
会議の冒頭、志位和夫委員長があいさつ。なぜ今回、この会議を開いたかについて述べました。12の党組織は、その参院比例目標が「850万票、15%以上」という全党の目標の7割を占め、選挙区で議席を獲得するためにも特別の役割を持っていると述べ、全党の政治目標をやり遂げるために決定的な役割を担っていると指摘しました。
党員拡大を根幹とする党勢拡大でも「12の党組織の躍進なくして全党の躍進はない」と強調。12都道府県と中央が一体となって3中総で決めた目標を何としてもやりきる決意を固める会議にしていきたいと述べました。
小池晃書記局長が、5点にわたって問題提起を行いました。
第一は、内外の情勢の大激動とそのなかで果たす党の役割についてです。
第二は、参院選、統一地方選の躍進へ、「850万、15%以上」という政治目標を正面にすえ、わがものにするということです。
第三は、党員拡大を根幹とする党勢拡大を本気になってやりぬくという問題です。
第四は、世代的継承、とくに学生新歓の教訓に学び、民青同盟倍加への党をあげたとりくみです。
第五は、統一地方選挙の候補者決定と支部を指導する機関の指導体制の強化についてです。
討論では12の党組織すべてから発言がありました。志位委員長が中間発言を行いました。
志位氏はいまの情勢のなかで党が果たしている役割について、市民と野党の共闘の前進への貢献、北朝鮮問題での党綱領に基づく的確な提起と対応をあげ、情勢の大激動のなかで安倍政権が大破綻を起こすのと対照的に党は抜群の仕事をしている、ここをよく見て、この党を伸ばしてほしいと大いに訴え、党を強く大きくしていこうと呼びかけました。
志位氏はさらに、「850万、15%以上」の目標について述べ、この目標は、野党連合政権という綱領実現のための目標であり、比例で躍進することで選挙区でも勝利に到達することができ、統一地方選でも勝利するために欠かせない目標であると指摘。この意義を支部までしみとおるように意思統一する重要性を強調しました。
小池書記局長がまとめを行いました。小池氏は、「850万、15%以上」という全国目標にそくして県、地区、支部が比例代表の目標を決め、その達成をあらゆる党活動発展の軸に据えるという3中総決定をあらためて強調。地方選挙と参院選の二つの目標を持つのではなく比例代表の目標で一本化する、これを全党に徹底することが党躍進のカギを握ることが共通の認識になったと指摘しました。
政治情勢の激動と党への期待がどの党組織からも報告され、党勢拡大、世代的継承の問題でも前進への具体的経験や手ごたえが語られたと述べ、12の党組織が4月、党員拡大、読者拡大で必ず前進を勝ち取り、5月はスタートダッシュで成果を上げ、大きな変化が全党に広がるように中央と都道府県党組織が一体となって奮闘しようと呼びかけました。