赤旗2018年4月21日付
20日に開かれた6野党合同院内集会での日本共産党の小池晃書記局長のあいさつ(要旨)は以下の通りです。
(麻生太郎財務相の辞任、柳瀬唯夫・元首相秘書官らの証人喚問などを求めた)野党の要求に対する与党の回答文書(19日)には「早急に全容解明と再発防止に向けた対策をとらねばならない」と書いてありますが、何の対策も打ち出していないのが与党です。「ことを荒立てるな」と与党の一部から声が出ているそうですが、荒立てているのは与党ではありませんか。(「そうだ」の声)
あのセクハラ(福田淳一)事務次官はいまだに事実を認めようとしていません(「とんでもない」の声)。「(音声は)一部しかとっていない。全体をみればセクハラに該当しない」と言っている。自分の発言だと認めたことになるじゃないですか。一部だろうが全部だろうが、全部人権侵害のセクハラです(「そうだ」の声)。矢野(康治)官房長は「名乗り出るのがそんなに苦痛なのか」と。被害者の痛みをなんと思っているのか。ここまで落ちたか財務省。(「許せない」の声)
何よりも麻生大臣の任命・監督責任、発覚後もかばい続けた責任は極めて重大です(「そうだ」の声)。事実関係を認め、関係者と被害者に謝罪し、麻生大臣は潔く辞任するしかありません。(「その通り」の声)
加計学園の問題でも、新たな内閣府から文科省へのメールが出てきました。愛媛県職員が首相官邸で柳瀬元秘書官に会うとはっきり認めているわけです。愛媛県の文書が正しかったことが証明されたではありませんか(「そうだ」の声)。まさに首相の、ど真ん中の疑惑であります(「そうだ」の声)。これも徹底追及していきたい。
しかし、その異常事態の中で安倍(晋三)首相も昭恵夫人も、柳瀬氏も訪米した。国会が認めてもいないのに麻生大臣と小野寺(五典)防衛大臣も訪米した。国会と国民を愚弄(ぐろう)するにもほどがある。
国会審議の条件を完全に破壊しているのは政府・与党です。環境を整えるのは与党の責任。野党は結束して街頭に出て、今の事態を並んで国民に訴える。そのことに全力をあげようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
安倍首相は「ウミを出し切る」といった。しかし、ウミというのは細菌感染の結果であります(笑い)。細菌を根絶しなければウミはなくなりません。安倍内閣の退陣しかないのではないでしょうか。(「そうだ」の声)
野党はしっかり結束をしていくことをお互いに誓い合って、私ども日本共産党も全力をあげる決意を表明します。共にがんばりましょう。(「がんばろう」の掛け声、拍手)