赤旗2018年4月17日付
日本共産党の小池晃書記局長は16日の記者会見で、財務省が同日、同省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑について、同次官が疑惑を否定し、女性記者に名乗り出るよう求める調査結果を発表したことについて、「財務省の対応は信じられない」「異常なやり方だ」と厳しく批判し、即刻罷免すべきだと主張しました。
小池氏は、問題発覚後の12日に麻生太郎財務相が同次官を「口頭で注意した」「反省もあった」と答弁したことに触れ、「何を注意し、何を反省したのか。今日、急に事実ではないと言いだしたが、当初、福田氏は否定しなかったではないか」と指摘。被害者保護がセクハラ対応の大原則だとした上で、同省が記者に名乗り出るよう求めたこと自体「セカンドレイプ(二次的な性的加害)であり、どう喝だ。政府がセクハラでこんな対応を始めたら、『セクハラ根絶』どころか、セクハラがまかり通る国になってしまう」と厳しく批判しました。
また、女性が接客する店で「言葉遊び」を楽しむようなことはあるとの同次官の説明にも、「本当にあきれる。“ここまで落ちたか財務省”という感じだ」と述べました。
小池氏は、福田氏が当初、同省の内部調査に問題の音声が女性記者とのやりとりだと認めたとの報道に言及し、「それがなぜ大転換したのか」と疑問を呈しました。その上で、16日朝、福田氏がメディアに「調整をした上でコメントを出す」と語ったことに触れ、「財務事務次官が調整すると言えば、財務大臣あるいは官邸(と調整)ということしかない。大きな力で“開き直って事実を隠ぺいせよ”という指示が出たとすれば、極めて重大な問題だ」と強調。「日本中の女性も、心ある男性も、政府がすべてを敵に回す大問題になっている。徹底的に追及していきたい」と表明しました。