赤旗2018年2月25日付
沖縄県石垣市長選(3月4日告示、11日投票)で、陸上自衛隊のミサイル基地配備反対を訴える宮良みさお予定候補(61)=新=と市議補選に立候補する花谷シロー予定候補(35)を何としても押し上げようと、日本共産党の小池晃書記局長、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一参院議員、社民党の宮城一郎県議、社大党の比嘉京子県議らが党派を超えて勢ぞろいし、街頭で必勝を訴えました。
市長選には宮良予定候補のほか、陸自基地配備推進の安倍政権に追随する現職と配備推進派の自民党前県議が立候補する予定です。
宮良予定候補は「命の原点が平和だ。現市政は自衛隊問題を『専権事項だ』といい、住民投票も一顧だにしなかった。私たちはこの豊かな島を受け継ぐ責務がある。先の大戦は国の専権事項で始まった。二度とこの島を標的の島にしてはいけない」と決意を述べました。
小池氏は、「今度の選挙はミサイル基地はいらないという市民の代表を選ぶのか。安倍政権いいなりに基地を受け入れる勢力を選ぶのか。三つどもえでなく、二つに一つを選ぶ選挙だ」と強調。市のど真ん中に弾薬庫が四つもある危険な基地ができれば、美しい自然や観光産業など石垣島の財産を壊すことになると指摘し、「断じて許すわけにはいかない」と述べました。
小池氏は、現職候補が陸自配備は「国の専権事項だ」としていることに対し、「住民は口出しするなということだ」と厳しく批判。住民の命と健康を守り地域経済を発展させることが自治体の役割だと指摘し、「基地に反対するのは国の専権事項どころか市が一番力を入れなければならない仕事。国策だといって戦争に突き進み『戦争マラリア』で大きな犠牲を出した歴史を絶対に繰り返さないためにも、平和な島を守り抜こう」と宮良予定候補必勝を訴えました。
また小池氏は、宮良予定候補の全教室へのクーラー設置などの政策を紹介し、「安倍政権を支える石垣市政ではなく、翁長雄志県政を支える石垣市政を」と訴えました。
自衛隊基地予定地の出身の花谷市議予定候補は「先人たちがつくった農地のど真ん中に軍事基地がつくられる。現市政から住民の意思に関係なく『国の専権事項だ』と言われ、孤独な思いをした。宮良さんが立候補を決意し、たたかおうと出馬を決意した。1人の親として自然と農地を残したい」と語りました。
応援演説に立った伊波氏は「市につくろうとしている自衛隊基地は、日米が『離島奪還作戦』という演習をしている通り、ここで戦争することを前提とした基地だ」と危険性を告発しました。