赤旗2018年2月14日付
日本共産党の小池晃書記局長は13日、国会内で記者会見し、安倍晋三首相が韓国・平昌(ピョンチャン)での日韓首脳会談(9日)で文在寅(ムン・ジェイン)大統領に、米韓合同軍事演習を予定通り実施するよう求めたと報じられたことについて問われ「平和の祭典(平昌五輪)に行って軍事行動をけしかける姿勢は極めて異常だ」と批判しました。
小池氏は「ほほ笑み外交に目を奪われてはならない。対話のための対話では意味がない」と繰り返す安倍首相に文氏が「南北対話は非核化、国際協調に反するものではない」などと反論したことに言及。「安倍首相の対応は異様だ」と指摘しました。
小池氏は、ペンス米副大統領が、米紙のインタビューに対し「重要な点は、同盟が非核化に向けた意味ある措置とみなす何らかの行動を(北朝鮮が)行うまで、圧力は弱めない。しかし彼らが対話を求めるならわれわれは対話をする」と述べたことを指摘。「米国が条件なしの対話の選択肢を持っていると示したことは注目すべきだ。南北対話が米朝対話につながることに期待したい」と述べました。
小池氏は、戦争回避、朝鮮半島の非核化、対話の発展のために知恵と力を尽くそうとする世界の流れが生まれていると指摘。安倍首相の対話否定の姿勢は「憲法9条を持つ国の首相が取るべき対応ではない」と批判しました。