赤旗2018年2月3日付
辺野古新基地建設の是非を最大争点に、かつてない大激戦・大接戦の沖縄県名護市長選は4日、投票日を迎えます。新基地建設反対を訴え、3選をめざす稲嶺ススム現市長の必勝へ2日、翁長雄志県知事や「オール沖縄」の各党代表らが駆け付け、街頭演説を開きました。最後の最後までの猛奮闘で、勝利をつかもうと口々に訴えました。
稲嶺市長、アシトミ浩市議補選候補に、翁長知事や、南城市長選に勝利した瑞慶覧長敏氏、日本共産党の小池晃書記局長、照屋寛徳(社民)、玉城デニー(自由)両衆院委員、比嘉京子県議(社大)らが並び立った名護十字路。小雨のちらつく曇り空の下、弁士の一言一言に、聴衆から熱い歓声と拍手が響きわたりました。
稲嶺市長は、一昨年4月に名護出身の女性が元海兵隊員の米軍属に殺害された事件を思い出してほしいと語った上で、新基地が完成すれば欠陥機オスプレイが100機も上空を飛び交い、3200人の海兵隊が移住する街になると強調。「子どもたちに安心・安全を届け、豊かな未来を保障するのは私たちおとなの責任です」と述べ、新基地建設を断念に追い込む勝利を必ずと力を込めました。
開口一番、非常に厳しい選挙だとして「マキテーナイビランドー(負けてはなりませんよ)」と訴えた翁長知事。「名護と北部の経済発展の意味でも、美しい大浦湾を埋め立て、基地を造ることは絶対に許してはならない。今ここにいる人たちが頑張ったからこそ発展があるんだと、将来の子や孫たちが誇りに思える結果を見せつけよう」と、最後までの奮闘を呼びかけました。
一方、「基地推進派」の自民党候補陣営は、1日に自民党本部の塩谷立選対委員長が市内入りしたほか、この日も国会議員が大挙して業界団体の締め付けに奔走しました。