赤旗2018年2月3日付
「今度の選挙、絶対に負けるわけにはいきません。何としても稲嶺さんを市長に押し上げましょう」。
2日、日本共産党の小池書記局長はこう力を込め、「辺野古の海にも陸にも基地を造らせない。この民意をまた示そうではありませんか」と訴えました。
小池氏は、沖縄で相次ぐ米軍機事故に関連して、自民党の閣僚が国会で「それで何人死んだんだ」というヤジを飛ばしたことに言及。「これが安倍政権の本音です。沖縄にすべての痛みを押しつける政治は、もう終わりにしましょう」と呼びかけました。
小池氏は、辺野古に新基地が造られたら、全世界で侵略戦争を繰り返す海兵隊が新たに3200人やってきて、100機のオスプレイが飛び、耐用年数は200年にもなると告発。「こんな未来を子どもたちに引き継ぐことは絶対に許されません」と述べました。
新基地建設工事について、小池氏は「市長が(埋め立て予定地の真ん中に流れ込む)美謝(みじゃ)川の切り替えを許可しないと埋め立て工事はできません。稲嶺市長、翁長知事がいる限り、絶対に基地を造ることはできません」と述べ、市長と知事の行政権限で工事を止められると指摘。「今度の選挙で勝利して決着をつけよう」と呼びかけました。
小池氏は経済政策について、稲嶺市政が2期8年、再編交付金に頼らず、毎年100億円の予算を増やしてきたことを挙げ「問われているのは『基地か経済か』ではありません。基地に頼る希望のない経済か、基地と決別して、地に足がついた本当の経済か―です」と指摘。「日米両政府は金力、権力を総動員して襲いかかっていますが、名護市の未来を決めるのは名護市民です。ナグンチュの誇りと尊厳を今度の選挙でしっかり示そう」と力強く訴えました。
街頭演説に先立ち、小池氏は終日、市内各所で稲嶺市長への支持を呼びかけました。立憲民主党の生方幸夫、社民党の照屋寛徳両衆院議員、小林興起元衆院議員も参加しました。