赤旗2018年1月27日付
日本共産党の小池晃書記局長は26日、国会内で記者会見し、同日の参院本会議での小池氏の代表質問に対する安倍晋三首相の答弁について「全く質問に答えようとしない態度が鮮明になった」と批判しました。
小池氏は、首相の代表的な答弁を紹介。森友・加計疑惑に対しては「丁寧に説明する」、佐川宣寿国税庁長官人事では「適材適所」、「アベノミクスで景気は回復している」「貧困と格差は拡大していない」「過労死の合法化、残業代ゼロという指摘は全く当たらない」「普天間基地の固定化は絶対に避けなければならない」「安全の確保は日米で協力していく」「憲法は各党各会派で建設的な議論を」―。小池氏は「大体これですべて答えられる。いろいろ聞き方を変えても同じことを繰り返すので。今日一日で同じフレーズを5回も6回も聞いた感じだ。AIどころか壊れたテープレコーダーだ」と感想を述べました。さらに「国会の質問というのは国民の疑問だ。質問にまともに向き合って答えよう、丁寧に説明しようという姿勢が全然ないのは驚き、あきれる」と語りました。
また、沖縄の米軍ヘリ事故に関連して、基地外の警察権が侵害されている問題について、首相が「警察の捜査・調査は行われている」と答弁したことを問題視。現場に規制線を張られて調査ができないのが実態だとして「事実と全く違う答弁は断じて許されない姿勢だ」と強調しました。