赤旗2017年12月18日付
日本共産党の小池晃書記局長は16日から17日にかけて、米海兵隊の新たな基地強化とたたかう沖縄本島北部地域の住民らと懇談し、激励しました。
伊江島
F35Bステルス戦闘機などが使用する離着陸訓練場の拡張工事が進む伊江島では、米軍占領下で非暴力の土地闘争を続けてきた阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)氏らを紹介する「ヌチドゥタカラの家」の謝花悦子館長と懇談。共産党が総選挙で野党共闘を守るため候補者をおろしたことを「無欲の力」だと評価したのに対して、小池氏は「私たちが学んだのは保守・革新を超えたオール沖縄のたたかい。その源流に阿波根氏らがいます。沖縄のたたかいを本土でもしっかり伝えたい」と応じました。
高江
米軍ヘリパッド(着陸帯)建設が強行された東村高江では、10月にCH53Eヘリが炎上・大破した民間牧草地を訪問。事故現場にはブルーシートが敷かれ、今も油の臭いが残っていました。地主の西銘晃さんの妻・美恵子さんは、事故後は米軍が現場に規制線を張り、出入りに許可を求められたことや、同意もなく土壌を大量に持ち出した上に、「感謝状」まで押し付けてきたと告発。小池氏は「主権国家にあるまじき実態だ。国会で追撃したい」と述べました。
辺野古
安倍政権が違法な新基地建設を強行している名護市辺野古では、土木技術者の奥間政則氏から説明を受けました。奥間氏は、安倍政権が県民をあきらめさせるために一部区域で埋め立てを狙う一方、沖縄県や名護市の権限で止まっている部分も多く、埋め立て区域の大部分は石灰岩でもろく、大規模な地盤改良を余儀なくされるなど、多くの矛盾を抱えていると説明しました。