赤旗2017年12月12日付
日本共産党の小池晃書記局長は11日、国会内で記者会見し、「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞受賞について問われ、「被爆者の声と運動が世界を動かした。今年の国際社会の前進を象徴する素晴らしい一歩だ。心から喜びたい」と祝福しました。
小池氏は「被爆者の皆さんや世界の平和運動と力を合わせて核兵器禁止条約を一刻も早く実現し、核兵器を廃絶して核のない世界をつくるために力を尽くしたい」と決意を語りました。
そのうえで、「核廃絶というゴールは共有」(ICANの受賞への河野太郎外相談話)などと言う一方で、核兵器禁止条約に反対している日本政府について「ゴールから離れつつあるのが今の政府だ。唯一の戦争被爆国でありながら、核禁条約という世界が目指す方向を共有しえない、ICANの受賞を心から喜べない人たちがいることに、驚きと怒り、失望を感じる」と批判。「ICANの受賞は、核兵器禁止条約の流れこそが世界の大勢であることを示した。北朝鮮の核開発を放棄させる上でも、条約の実現が大きな力を発揮する。そういう方向に、唯一の戦争被爆国としての責任を果たすよう強く求めたい」と述べました。