赤旗2017年12月10日付
日本共産党岩手県委員会と中部地区委員会、奥州市委員会は9日、小池晃書記局長を迎えて盛岡、奥州2市で日本共産党を語り合うつどいを開きました。
つどいは2部構成。小池氏の話に続いて、参加者が次々に小池氏に質問しました。
「党名を変えたほうがいいという人もいますが、共産党は知名度抜群、名前にこそ魅力があります」と切り出した小池氏。戦争反対を貫いた95年の歴史が党名に刻まれ、資本主義を乗り越え未来社会に進むという「歴史とロマンが込められています」と語り、綱領に記された専制・抑圧型のソ連社会と違う社会主義・共産主義の理想を力説。「党に入ることは生き方の問題。私は入党して人に尽くす医者になろうと定まりました」と自らの入党の経験も語り、入党を呼びかけました。
「自分は中立の立場」という男性が「総選挙で共産党は比例票を減らした。これからも野党共闘を続けるのですか」と質問。
「安倍政権を倒すため市民と野党の共闘を続けます」と答えた小池氏。「共闘時代にふさわしく、共産党ならではの値打ちがもっとわかるように積極的に打ち出していきたい」
奥州市の40代男性は、総選挙で初めて共産党に入れたといいます。「友だちから共産党のひどいことを言われた。共産党は何か悪いことをしたの?」と聞きました。
小池氏は、偏見と誤解はあるが壁はなくなりつつあるとし、ある中学校で模擬投票したら共産党が一番になったエピソードを紹介。「直接対話し、先入観抜きに党の政策を見てもらえば分かっていただける」と話すと、男性はうなずきました。
別の男性は「共産党は、自衛隊は違憲という立場か」と質問。
小池氏は、自衛隊は「軍隊を持たない」という憲法とは相いれないが、政府が違憲の判断をするには国民の合意が必要であり、安保法制(戦争法)廃止の国民連合政府ではそうした判断には至らないとし、「平和外交で軍隊によらない安全保障が実現し、国民の大多数が『もう自衛隊はなくても大丈夫』となって初めて自衛隊をなくす道に進むのが党の立場です」と話しました。
つどいでは2会場で2人が入党。奥州市の男性(69)は「共産党に入れば生き方が変わるというのがストンと納得できた」と話しました。