赤旗2017年12月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内で記者会見し、立憲民主党の枝野幸男代表が3日の記者会見で、安倍晋三首相が狙う9条改憲を念頭に「(改憲の)発議をどうしてもするのであれば、国会で全会一致になるぐらいの努力をすべきだ」と述べたことへの見解を問われ答えました。
小池氏は「枝野さんは、その発言の前段で『安保法制を前提に憲法9条を変えようとするなら、徹底的にたたかう』と言っている。現状の安保法制を前提に憲法9条を変えることとは徹底的にたたかうというのは野党間の共闘の合意でもあり、われわれとまったく思いは一致している」と述べました。
その上で、「いま、“改憲を”と言う声が国民のなかでわき起こっているわけではない。国家権力を縛る憲法である以上、国民の圧倒的な世論が必要なわけであり、その点で枝野氏の発言は、ある意味当然ではないか」と強調しました。
小池氏は、共同通信の世論調査(2、3両日実施)でも、安倍晋三首相のもとでの改憲に約半数の48・6%が「反対」と答えていることを示し、「こういう状況の中で、安倍首相が改憲の論議を進めようとしていること自体が許されない」と強調しました。