赤旗2017年10月12日付
日本共産党の小池晃書記局長は11日、九州北部豪雨や熊本地震と災害が相次いだ九州に入り、福岡・博多、北九州市と熊本市で訴えました。九州・沖縄比例ブロックの田村たかあき(福岡10区重複)、まじま省三(同9区重複)、松岡勝(比例単独)の各候補と、比例で3議席以上を勝ち取り、「災害被災者に冷たい政治を変えよう」と呼びかけました。どこでも大きな拍手や声援で応じられました。
小池氏は、九州北部豪雨により仮設住宅などで暮らす被災者がいまだに1000人以上いると指摘。熊本では、1年半たっても震災関連死が続いているのに9月末で医療費負担免除を打ち切ったとして「自然災害の犠牲者にまで自己責任を強要するのか」と批判。「被災者の生活を本気で支援する政治に変えよう」と呼びかけると、そろって「そうだ」の声が飛びました。
小池氏は、4年前は1人の国会議員もいなかった福岡県で、参院選・衆院選を通じて3人の共産党議員が生まれ大活躍していると述べ、「こうした積み重ねが政党間の力関係を変え、野党の共闘を発展させてきた。解決の道を示す日本共産党を伸ばすことが、安倍政権を追い詰める確かな力になる」と訴えると、「そうだ」の声と大きな拍手が起こりました。
田村氏は、福岡を訪れる観光客年間200万人の約4割が韓国からだと述べ、観光面からも「北朝鮮との軍事衝突は絶対に許されない」と強調。「どんな問題でも対話による解決が求められる。安倍さん、あんたの外交は間違っちょるばい」と批判しました。
まじま氏は、「国会議員として2年10カ月、現場の声を届けてきた」と述べ、新日鉄住金の労災や、下請け単価の買いたたきなどを追及し、改善させた実績を紹介。「現場の声と実態を国政に届け、道理の力で国政を動かしている。この日本共産党を大きく伸ばして」と呼びかけました。
松岡候補は、熊本地震後、今も4万人を超す人が仮設住宅から出るめどがたたず、15万棟を超す一部損壊への支援もないと批判し、「被災者の声を届ける代表として、国会に送り出してほしい」とこぶしを握りしめました。
元福岡県弁護士会会長の前田豊弁護士が、自身の被爆体験を語り、戦争は最大の人権侵害だとして「憲法9条を変えない候補者を一人でも多く国会に送りたい」と応援しました。
福岡では、小選挙区の立川孝彦(1区)、松尾りつ子(2区)、しんどめ清隆(4区)、田中ようじ(5区)、宮嶋つや子(8区)各候補が決意表明。熊本では、野党統一の、せきねしずか候補(3区)が意気込みを語りました。