赤旗2017年9月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内で記者会見し、自民党の竹下亘総務会長が広島市内での党会合(3日)で、島根、広島上空を通過するとした北朝鮮によるミサイル発射予告をめぐり「島根に落ちても何の意味もない」と発言したことについて、「国民の命を守ることを真剣に考えているのかと疑問を持たざるをえない暴言だ。自分の選挙区の住民の命をまともに顧みない発言であり、到底理解できるものではない」と厳しく批判しました。
小池氏は、麻生太郎副総理が自民党幹事長だった2008年9月にゲリラ豪雨で被害を受けた愛知県岡崎市などについて「安城や岡崎だったからいいけど」と述べた発言や、今村雅弘復興相(当時)が、東日本大震災は「東北だったからよかった」と述べた発言(17年4月)を振り返り、「自民党には、地方を無視し、切り捨てる思想が脈々と受け継がれているのではないか」と指摘しました。
さらに麻生氏が8月29日、ヒトラーを引き合いに「いくら動機が正しくてもだめだ」と言った発言は罷免に値すると述べた上で、その直後に障害者への差別発言を行ったことを指摘し、「日常的にあのような会話をしているから、舌の根も乾かぬうちに問題発言が繰り返されるのではないか」と述べ、「問題発言の連続は断じて許されない」と批判しました。