赤旗2017年8月10日付
原水爆禁止世界大会2017の関連行事「民医連参加者交流集会in長崎」が8日に長崎市内で開催され、命と平和を守る医療従事者として核兵器廃絶の決意を固めあいました。
主催者あいさつした全日本民医連の増田剛副会長は、国連で採択された核兵器禁止条約にふれ、「核兵器廃絶を求める声を大きくしていこう」と呼びかけました。
あいさつに駆けつけた日本共産党の小池晃書記局長は、世界で多数の国が核兵器廃絶に向かおうとしている中で、「唯一の戦争被爆国の政府が条約に反対とは本当に情けない」と批判。「国際社会が目指す方向は、核兵器のない平和で公正な世界だ。歴史的な意義をもつ核兵器禁止条約にサインする政府をともにつくろう」と呼びかけました。
長崎原爆被災者協議会の道下孝人理事があいさつし、「被爆者は核兵器禁止条約を歓迎しています。いまこそ『ヒバクシャ国際署名』を大きく広げるときだ」と語りました。
学習企画で講演した全日本民医連の藤末衛会長は、「禁止条約が成立した背景には、被爆の事実に正面から向き合った市民社会と各国政府の行動があった。民医連は、被爆者に寄り添い支援してきた医療団体として、核兵器廃絶に向けて力を尽くそう」と訴え。日本原水協の安井正和事務局長が講演しました。
世界大会に参加している韓国の医師や医学生らが出席し、参加者らと交流。青森、埼玉、滋賀からの参加者が核兵器廃絶にむけた思いを発言しました。