赤旗2017年7月12日付
共謀罪NO!実行委員会などが11日、衆参両院議員会館前で開いた「共謀罪」法施行に対する抗議行動では、日本共産党の小池晃書記局長、民進党の福山哲郎幹事長代理、社民党の福島瑞穂副党首、自由党の森ゆうこ参議院会長が連帯あいさつし、「共謀罪」廃止と安倍政権打倒のたたかいを呼びかけました。
小池氏は、思想・信条の自由を保障する日本国憲法に明らかに反する「共謀罪」法をこのままにしておくわけには絶対にいかないと強調。金田勝年法相が「毎日」のインタビューで「恣意(しい)的な運用はできない」と述べたことをあげ、「運用する側がいくら言っても何の意味もない。法律に恣意的な運用を阻む規定はまったくない」と批判すると、参加者から「そうだ」の声がかかりました。
小池氏は、テロ対策のためだというごまかしにもふれ、「あいまいな規定の弾圧立法を警備公安警察に与えてしまうことはあまりにも危険だ」と述べ、主催者が提起した「共謀罪」法の廃止署名を日本列島すみずみで広げようと訴えました。
さらに、「共謀罪はまさに『現代版治安維持法』だが、戦前と違い、私たちには日本国憲法がある。憲法に依拠して、大いに声を上げ、たたかおう」と呼びかけました。
小池氏は、野党は「共謀罪」法廃止の一点で力を合わせるときだと力を込め、「選挙協力の共通政策にも共謀罪の廃止を盛り込み、共謀罪廃止の政府をつくろう」と強調。安倍政権の支持率が急落していると述べ、「みなさんのたたかいが安倍政権を追いつめている。安倍政権を一日も早く打倒し、共謀罪も安保法制も廃止しようではありませんか」と呼びかけると、大きな拍手がわきました。
3野党あいさつ
民進党の福山氏は、多くの世論調査で安倍内閣の支持率が10ポイント前後下落していることをあげ、「安倍政権の退陣(を求める声)は、『共謀罪を廃止にしてくれ』という声と同じだと思っている」と強調。「われわれ野党も、国民の力を後ろ盾にしながら、安倍政権打倒に向けてがんばる」と決意を表明しました。
社民党の福島氏は、「共謀罪が一回も作動しないように、『共謀罪反対』『適用するな』の声を上げていこう」と呼びかけ、野党が共闘して安倍内閣を追いつめる決意を表明しました。
自由党の森氏は「『安倍総理は辞めてほしい』という国民の声を大きくして、安倍内閣の退陣、共謀罪を廃止に追い込むために力を合わせてたたかっていこう」と訴えました。