赤旗2017年7月11日付
日本共産党の小池晃書記局長は10日の記者会見で、報道各社が報じた世論調査の結果で、安倍政権の内閣支持率が30%台に落ち込んだ要因や政治状況をどう見るかと問われ、「安倍政権の進める政策に対する批判だけでなく、異論を許さない強権的な政治のあり方について不信感が広がっていることの表れだ」と指摘しました。
小池氏は、「われわれが都議選の最終盤に感じた有権者の怒りと非常に合う数字だ」と強調しました。
安倍晋三首相が、イデオロギーを同じくする人は徹底的に擁護する一方で、自分に反旗をひるがえす人は許さないと攻撃する政治姿勢が典型的に表れたのが、都議選の最終盤で安倍首相が聴衆を指さし「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と声を荒らげた場面だと指摘。「根が深い問題だ。政策的な方向性以前の問題として、異論を許さない政治姿勢のあり方に、幅広い人たちが危険性を感じているという数字が出てきたのではないか」と述べました。
その上で、9日に東京・新宿で行われた安倍政権退陣を求めるデモに触れ、「明らかに流れが変わってきている実感がある」と語りました。