赤旗2017年7月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内で記者会見し、安倍晋三首相が東京都議選で街頭演説した際、安倍政権を批判するプラカードを持った人たちを指して「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言した問題について、「安倍政権に盾突く者、もの申す国民は許さないという姿勢がはっきり出た。民主主義の根本、国民主権を否定する発言で言語道断だ」と指摘しました。
小池氏は、菅義偉官房長官が安倍首相の対応を正当化していることもあげ、「国民を無視した、自分たちに唯々諾々(いいだくだく)と従う者だけを仲間とするような政治だ」と批判しました。
疑惑隠しの貢献者出世 国民の理解得られない
佐川氏の人事に小池氏
日本共産党の小池晃書記局長は4日の会見で、学校法人「森友学園」問題での国会答弁が“疑惑隠し”と批判を浴びた財務省の佐川宣寿理財局長を国税庁長官に充てる人事について問われ「国民からすれば疑惑隠しに貢献した人物が出世するように見える」と述べ、国民の理解は得られないと批判しました。
佐川氏は、森友学園への国有地売却をめぐる記録について「廃棄した」と主張。同学園と与党議員や財務省とのやりとりを記録した文書やデータがでてきても「どういう記録か分からない」と調査を拒み、「不当な働きかけは一切なかった」と政府・与党をかばってきました。
小池氏は、各省庁の幹部人事を安倍政権が導入した内閣人事局が握り、そのトップを学校法人「加計学園」問題で疑惑の渦中にいる萩生田光一官房副長官が務めていると指摘。「一つひとつの人事についてはコメントしないが、こうした全体の構図を国民がおかしいと思うのは当然だ」と語りました。