赤旗2017年6月29日付
北多摩1区・尾崎候補 板橋・とくとめ候補 江戸川・河野候補
大激戦の東京都議選で政治の流れを変えようと日本共産党の小池晃書記局長は28日、東村山市(北多摩1区、定数3)で尾崎あや子、板橋区(定数5)で、とくとめ道信、江戸川区(同5)で河野ゆりえ=いずれも現=の各候補の必勝を訴えました。どこでも演説中に足を止める人が増え、「共産党頑張れー」など、熱烈な声援が送られました。
小池氏は、稲田朋美防衛相の“自衛隊としてお願い”発言について「自衛隊まで私物化だ」と批判。「そもそも稲田氏は自衛隊の南スーダン『日報』隠蔽(いんぺい)で1アウト、『森友学園の顧問弁護士だったことない』で2アウト、今度の発言で決定的な3アウト。チェンジするしかない」と訴えました。加計学園から自民党の下村博文都連会長への違法献金疑惑にも触れ、「安倍首相の責任も重大です。野党は徹底的に追及する」と力を込めました。
北多摩1区の尾崎候補は、豊洲の地下空間の第一発見者。自民、公明の現職は汚染の無害化ができていないのに豊洲移転を主張しています。尾崎候補は「追加対策をやっても無害化はできない。豊洲移転を許すわけにいかない。小池都知事に基本方針を見直すよう強く求める」と主張しました。
小池氏は「豊洲問題の追及で、小池都知事に都幹部のゼネコンへの天下りの見直しを約束させた尾崎さんを再び都政へ押し上げよう」と訴えました。
自民党の下村都連会長の地元・板橋区は有力8候補の争い。他候補が憲法にふれない中で、とくとめ候補は「暮らし・福祉を守り、憲法9条を生かして平和を守る願いを託して」と声をからして訴えました。
小池氏は「とくとめ候補は、オリンピックは今ある施設の活用でと主張し、2000億円ほど節約させた。政治とカネに切り込み、猪瀬・舛添両知事の辞任に決定的役割を果たした。こういう人こそ都議会に必要です」と強調しました。
有力6氏が争う江戸川区。築地市場の再整備を求める河野候補のほかは「豊洲は安全」(自民候補)などと移転推進の立場です。河野候補は「6候補の中で『食の安全を守ろう』と訴えているただ一人の候補です。世界に誇る築地文化を守っていこう」と呼びかけました。
小池氏は、河野候補が戦時中の疎開体験から「憲法をひとみのように大切に」と訴えていることを紹介し、「優しさの中に強さを持っている。みなさんの痛みを都議会に届けるために必要な人だ」と支援を求めました。