赤旗2017年6月20日付
日本共産党の小池晃書記局長は19日、通常国会閉会を受けた安倍晋三首相の同日の記者会見について、「加計学園」疑惑や「共謀罪」法の強行への反省が全くなかったと批判しました。国会前で記者団に答えました。
小池氏は、首相が「反省」の言葉を口にしながら「印象操作のような議論につい強い口調で反応してしまった」と言い訳したとして、「反省するときに人のせいにしてはいけない。反省になっていない」と批判。「国民が一番疑惑をもっているのは『森友・加計』疑惑だ。首相は一連の疑惑で『透明・公平・公正なプロセスで決定された』と述べたが、この説明では誰も納得しない。国民の疑問に全く答えていない」と指摘しました。
さらに、安倍首相が会見で「共謀罪」法を「テロ対策」だと繰り返したのに対し、「『テロ対策』ではないことが明らかであるにもかかわらず、同じ説明を繰り返すところに無責任ぶりがはっきり出た」と批判しました。
小池氏は、首相が加計疑惑などをめぐり「指摘があればその都度、真摯(しんし)に説明責任を果たす」「国会の開会、閉会にかかわらず説明の努力を積み重ねる」と述べたことにふれ、「そうであれば、すぐに国会を開くべきだ」と強調。「説明が足りないこと自体は首相も認めざるを得ない。閉会中でも、ただちに集中審議、証人喚問をやるべきだ。説明が足りないと認めている以上は国会を開いてもらうしかない。野党は一致して迫っていく」と表明しました。