○小池晃君 日本共産党の小池晃です。
加計学園の問題を伺います。
総理の意向という文書が明らかになって以来、ちょうど一月です。その後、別に、ほかの内部文書、次々明らかになりました。しかし、総理も官房長官も、怪文書だ、あるいは印象操作だと言って、まともに取り合おうとしませんでした。そして、国会閉会直前になってようやく、怪文書でも何でもない、文科省の中で大臣も含めた説明のために使われていた文書だということが明らかになったわけであります。
松野大臣は、昨日の記者会見で、大変申し訳ないとおっしゃった。総理には反省はないんですか。国民に対してこれは明確に謝罪が必要だと思いますが、いかがですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) この獣医学部の新設については、特区の指定、規制改革項目の追加、事業者の選定のいずれのプロセスも、関係法令に基づき適切に実施をしています。獣医学部の設置に関する文科省、農水省、内閣府の三大臣合意文書もあり、政府全体として決定しています。
このことをまず申し上げたいと思います。
規制改革には抵抗勢力が必ず存在をします。岩盤のように固い規制に挑戦すればするほど……(発言する者あり)
○委員長(山本一太君) 静粛に願います。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 既得権益を握る勢力の激しい抵抗は避けられないわけでありまして、そのプロセスの中で主張と主張がぶつかり合うのは当然であります。調整の中でいろいろなやり取りがあることは当然だろうと思います。
重要なことは、こうした事務当局間のやり取りを経て、最終的に政府全体で決定したことであります。そして、その間、民間議員の意見なども踏まえて決定に至ったものであります。
ただ、この間、文書の問題をめぐって対応に時間が掛かったことについては率直に反省したいと、こう考えております。
○小池晃君 時間が掛かったことじゃないでしょうが。怪文書だ、印象操作だって否定し続けたじゃないですか。そのことについて国民に謝罪を率直にすべきではないかと言っているんです。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) この間、時間が掛かったこと、そして、この対応について様々な御批判があることについては、私も総理として真摯に受け止めたいと、このように思っております。
○小池晃君 ついに謝罪ということを言わないんですね。これ、私は、明確に国民に謝罪すべきですよ、この経過は。
先ほどから問題になっている国家戦略特区会議での決定に至る文書の修正について聞きます。
(資料提示)
私は、これ、五月二十二日の決算委員会でもお示しをして、当初は広域的にとか限りとかいう言葉はなかったという文書を示しました。それが、結局、最後に手書きで、ここにあるように、広域的に、存在しない地域に限りということが書き込まれた。これは文部科学省の共有ファイルに、共有フォルダに保存されていたわけですね。
広域的に、存在しない地域に限りという言葉が入ったことによって、当時獣医学部の新設を希望していた京都産業大学が事実上ふるい落とされ、そして加計学園にしか認められなくなったわけです。そして、この書き込みは、先ほど藤原審議官はこれは自分で書いたということを認めているわけです。
そして、もう一枚。十一月一日のメールで、これは内閣府から文科省に送られたメールには、手書き部分で直すよう指示がありました、指示は藤原審議官いわく、官邸の萩生田副長官からあったようですと。
先ほど副長官は、修正の指示は出していないと答弁しましたけれども、あなたはこの件についていかなる発言もしていないと断言できますか。
○内閣官房副長官(萩生田光一君) 先ほども御答弁申し上げましたけど、この元々の原文の文章について、私、やり取りした場に同席したこと一度もございません。
○小池晃君 今のはごまかしなんですよ。私は、同席したのかと聞いているんじゃないんです。同席はしていないでしょう、多分、これは事務方の話合いですから。
ここに、官邸の萩生田副長官から指示があったというふうに書いてあるわけです。だから、指示という形で明確なものじゃなくても、あなたは、やはりこの問題で、こういうふうに広域的に、限定するというような趣旨のことを言っていないんですかと。そういったことは一切、これに関わって、この国家戦略特区会議の十一月九日の決定に関わって、あなたは一切の発言をしていないんですか。
○内閣官房副長官(萩生田光一君) 決定に関わって私が指示したことはございません。
○小池晃君 何かこう前置きが付くんですよね。
それは、決定は国家戦略特区会議だから最後の瞬間かもしれないけど、その過程の中でこういうやり取りがあったんではないかということは、これ十分考えられる。
ところが、先ほど山本大臣、とんでもない発言をしたんですよ。このメールを出したのは、このメールを出したのは文科省からの出向者なんだと。
あのね、出向者であったとしても、あなたの部下でしょう。山本大臣は、あなたはこれは文科省の出向者が書いたものだと言うけれども、そのあなたの部下ですよ。そのあなたの部下が、これは、じゃ、捏造したメールだとおっしゃるんですか。
○国務大臣(山本幸三君) その文書等について私ども今回調査したわけでありますが、本メールを送付した職員本人に記載内容の真偽を確認したところ、藤原審議官から直接この旨を聞いたことはなく、事実確認も不十分なまま連絡をしたとの報告がありました。
いずれにせよ、獣医師養成大学等のない地域において新設を可能とする判断は、既に私が各方面の意見を踏まえて十月二十八日に下しておりまして、関係省庁に配付された原案にも含まれていること、その後の文言の最終調整においても私が十一月一日に判断したところでありまして、こういうことから、時系列的にも萩生田副長官が指示があったとは考えられないところであります。
○小池晃君 もう本当にひどいと思いますよね。
森友学園のときも私はここでやったけれども、首相付きの職員が勝手にやったことだと菅官房長官がこの場で答えた。今回もまた、内閣府の職員が勝手に作ったメールなんだと、これ違うんだと、間違っているんだと。そんな卑劣な言い逃れが通用すると思うのかと。
山本大臣は、先ほど、官邸でのぶら下がりでこう言っているんですよ。萩生田氏からの指示というメールを書いた人に聞いたところ、課内でいろいろ飛び交っているような話を聞いて、確認しないままにそういうことを書いたと。何で萩生田さんの名前が課内で飛び交うんですか。国家戦略会議と何の関係もない人の名前が何で課内に飛び交うんですか。おかしいじゃないですか。(発言する者あり)
○委員長(山本一太君) 静粛に願います。答弁聞こえませんから。
○国務大臣(山本幸三君) そういう、いろいろな文書を直していきます。そういうときに、必要なときには適宜副長官にも御報告します。そういう際に、副長官から何らかの修正とかそういうことは一切ありません。分かったというようなことで適宜連絡を取りながらやるわけであります。
○小池晃君 何言っているか全く聞こえないんですけど、ちょっとね。
全く、私は語るに落ちたという話だと思いますよ、これ。だって、萩生田さんの名前が課内で飛び交っているからと、要するに、これは官邸の意向なんだ官邸の意向なんだということがこの決定過程の中で内閣府の中で飛び交っていたということを語っていることになるじゃないですか。そういうことなんです、これは。あなたの言っていることはそういうことなんだ。
文科大臣にお聞きをしたいと思いますが、このメールを内閣府はまるで文科省の内通者が通報したかのように言うんですね、これ、ひどい話だと思うんですが。このメールは、これ業務でやっているわけですよ。このメールの中には、ちゃんと文書の修正については、十五時から文科大臣レクの予定ですと書いてあるんですね。大臣、この修正についてどういう説明受けましたか。萩生田氏からの要請があった、指示があったというような趣旨の説明はそこではあったんですか。
○国務大臣(松野博一君) 具体的に、いつこれが私に説明があったかは、今突然の御質問なので記憶しておりませんが、その資料を見たのが、私、今回の調査の中で初めて私見たものでございますし、今先生の方から御指摘があった副長官の指示があり等々の説明を受けたことはございません。
○小池晃君 これね、結局、やっぱりこういう経過を見ると、萩生田さんの名前が何で出てくるのかということなんですよ。だって、国家戦略会議の特区の所管でも何でもないわけですよ。そういう人の名前がこれ出てくるということは、それで、これ、わざわざ官邸の萩生田副長官からとあるんですよ。
総理、総理ね、やっぱりこういう経過を見れば、これはまさに総理、首相官邸の意向ということを、直接にその具体的な指示があったかどうかまで、それは分からないです、私は、やり取りの詳細知っているわけではない。しかし、首相官邸からの意向ということが明確に示されているような、そういうメールのやり取りがある中でこれが行われたと。これはどう考えたって、あの総理の意向、官邸の最高レベルという話も含めて、やはり国民がこれはおかしいのではないかと、首相官邸の意向が働いたという結果ではないかと疑念を持っても当然の、これ全体として見れば当然ではないですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは、これについては、今申し上げるのは、先ほど申し上げましたように、獣医学部の新設は長年実現できなかった岩盤規制改革であり、獣医師会などから強い反対があり、認めるとしても一校のみという慎重論があったのは事実でございます。
いずれにせよ、これは岩盤規制でありますから、その中でのやり取りについては、相当のこれはいろんなやり取りがあるわけでございます。そこでどういう、お互いにどういう印象を持ったかということもあるんでしょうけれども、そこで、今このポイントとなっておる、ポイントとなっておるところは、恐らく、この一校になっていくという過程においてどうだったかということなんだろうと、こう思うわけでありますが、規制改革の趣旨からは一校に絞ることは好ましくないことから、山本幸三担当大臣の判断で、昨年十一月の特区諮問会議で広域的に獣医学部がない地域に限ることとしたわけでありますが、この段階では一校に限定したものではないわけでありますし、これを、八田議員がおっしゃっておられるように、広域的といっても、これは広域的という中においては京都産業大学も残る可能性があるということを念頭に置いているという……(発言する者あり)
○委員長(山本一太君) 静粛に願います。答弁中ですから。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) いや、いや、これはちょっと、これは聞いていただきたいと思います。
その後ですね、その後、その後、広域だけ、その後ですね、広域的だけでは限定として不十分と考える立場から一校に限定すべきとの獣医師会要望が出されました。これを受けて、まずは突破口として一校を新設することを優先させることとし、関係大臣の合意を経て、今年一月の一校に限る制度改正になったというのが、これは経緯であります。
○小池晃君 あのね、また話が変わってきた。
今日の内閣委員会、午前中の内閣委員会では、山本大臣は、広域的に、限るとしたのは、全国いろんなところでできてしまったら困ると、やっぱり、獣医師会からの要請とも言っていたけどね、そういうところ言っていたわけですよ。広域的に、限るとなったら、関西にはあるわけだから、既にね、だから、京都産業大学は対象にならない。
で、私、もう一つ示したいんですが、昨日、文科省が発表した文書の中に今後のスケジュールというのがあるわけですね。これ、五月二十二日の決算委員会で私、示したものなんですが、文科大臣、この文書はいつ頃作られたものですか。
○国務大臣(松野博一君) お答えをいたします。
御指摘の文書に示されているスケジュールが平成二十八年十月からでありますから、同年九月から十月の初旬に作成されたものと考えております。
○小池晃君 国家戦略特区会議で五十二年ぶりの獣医学部新設が決まったのは十一月九日なんですよ。ところが、今大臣が答弁あったように、この文書は恐らく九月の段階で文科省作っていた。文科省は、平成三十年四月開学、今治ということがもう前提となった形でスケジュール作られているわけですよ。だから、文科省としてはね、文科大臣ね、文科省としては国家戦略特区会議の決定前から獣医学部の新設は今治だという前提で検討を進めていたということですよね。
○国務大臣(松野博一君) お答えをいたします。
文部科学省としては、国家戦略特区における獣医学部新設につきまして、そのプロセスにおいて検討が進んでいる区域が、その当時、今治市のみと承知をしておりました。そのため、今治市に関して一定のシミュレーションを行ったものでございます。
○小池晃君 そんなことありません。その当時、京都産業大学も獣医学部新設を希望していたというのは明確な事実じゃないですか。そのことを否定するんですか。京都産業大学はその時点で獣医学部の新設を希望していなかったんですか。文科大臣、お答えください。
○委員長(山本一太君) 松野文科大臣。――山本担当大臣。(発言する者あり)いや、まず担当大臣。
○国務大臣(山本幸三君) 京都産業大学が提案書としてきちっと出してきたのは十月であります。
○小池晃君 そんなことないですよ。それ以前から何度もワーキンググループでね、京都産業大学、資料が出ているわけですね。実際に京都産業大学はそれ以前から希望しています。それは明確な事実ですよ。
じゃ、京都産業大学についてはこういうスケジュールは作ったんですか、文科省としては。
○国務大臣(松野博一君) お答えをいたします。
先ほど申し上げましたとおり、このスケジュールを作成時におきまして、文部科学省として、検討が進んでいる区域というのが今治市であるという認識を持っておりましたので、今治市に関するものが挙がっているということでございます。京都産業大学に関して検討が進んでいるという認識が文部科学省にはなかったということでございます。
○小池晃君 結局、だから、加計ありき、今治ありきでないって言っていたけど、今治ありきだったってことになるんじゃないですか、これだったら。
もうね、ちょっと説明おかしいと思うけど、私は、京都産業大学がかなり有力な候補として、詳細な提案も出して、この獣医学部の新設を希望していた。これは京都産業大学の関係者からも我々は聞いているし、明確な事実だ。ところが、もう今治しか想定していなかったということをはっきりお認めになったわけですよ。結局、今治ありき、加計ありきでこの議論が行われた。今治ありきじゃないというふうに言ったけれども、そうではなかったということじゃありませんか。
しかも、今治市側が情報公開で明らかにした資料でも、昨年八月の段階で今治市は内閣府とのメールのやり取りをしていて、平成三十年四月開学というスケジュール作っていたことも明らかになっているわけですね。内閣府は、これを今治市が様々なケースを想定して今治市の責任で記載した、すなわち今治市が勝手に作ったんだというようなことを言っていたけれども、内閣府だってちゃんと作っているじゃないですか。しかも、平成三十年四月となっているじゃないですか。
平成三十年四月というスケジュールも含めてやっていた、加計ありき、今治ありきで。国家戦略特区会議の前から文科省は平成三十年四月開学という想定で加計学園ありきで検討していた、間違いないですね。
○国務大臣(松野博一君) お答えをいたします。
まず、この国家戦略特区の進め方に関しましては、政府全体としてスピード感を持って進めるようと、これは統一的な見解としてございました。
その中にあって、スピード感を持ってということであって、最速のシミュレーションをいたしますと、その最速のシミュレーションが三十年の四月ということでございますので、それに対応すべく準備をしたということでございます。
○小池晃君 それ以外の、じゃ、シミュレーションはやったんですか。
○国務大臣(松野博一君) お答えいたします。
先ほどの答弁と重なりますけれども、このスケジュールをシミュレーションとして作った時点において京都産業大学を対応と、認識しておりませんでしたので、具体的な検討課題として上がってきていなかったものですから、まず今治についてシミュレーションを作ったということでございます。
○小池晃君 結局、この経過を見ると、平成三十年四月開学を前提にして逆算して最短のスケジュールを作成し共有していただきたい、内閣府に言われた、内閣府に言われたとおりのスケジュールを作ったということですよね、文科省としては。
お答えいただきたい。
○国務大臣(松野博一君) 国家戦略特区においてスピード感を持って進めるということになれば、その当時、最速の可能性があるのが平成三十年四月だったということでございますので、当然、行政としては、可能性があるものに関してシミュレーションを作って対応しているということでございます。
○小池晃君 だから、全体として言うと、まさにこの結論に向けて全部がつじつまが合うんですよ、今回出てきた文書は、全てね。
今回の問題を、総理、総理は岩盤規制なんだ、規制緩和だというふうに繰り返すわけだけれども、この今回文科省が明らかにした文書全体見ても、獣医学部新設そのものの是非というのは問題になっていないんですよ。もう獣医学部はつくるということを前提とした議論が霞が関の中では行われているわけですよ。全部、この文科省の文書そうですよ。
文科省と内閣府の間で議論していた焦点は、平成三十年四月に開学ができるのかどうかと、その一点が問題になっているわけですよ。その平成三十年四月開学に向けて、ここに四角で囲んであるようないろんな課題がありますよということがあったわけですね。
ですから、全ての文書が物語るのは、これは、獣医学部を新設するのは今治市の加計学園だ、このことが、先ほどからあるように、もうそれしかないんだと認めたし、それが当然の前提だということになってきた。そして、それを揺るがぬものにしたのが、総理が議長を務める十一月九日の国家戦略特区会議で、現在広域的に大学等が存在しない地域に限り新設を認めるようになったと、これが結論付けたわけじゃないですか。この結果、事実上、今治市に、加計学園だけに、これが認められなくなるという仕組みがつくられたわけですね。
だから、総理、先ほどから何かあるとすぐに岩盤規制だ岩盤規制だとおっしゃるけれども、私どもは規制緩和全てオーケーではないですよ、共産党、もちろん。しかし、問われているのは規制緩和の是非ではないんですよ。加計に合わせた、岩盤規制に穴を開けたと言うけど、加計に合わせた穴を開けたんではないかという国民の疑念に納得のいく説明が総理はできるんですか。総理、総理です。総理に、答えて。時間ないんだから、総理で。
○委員長(山本一太君) 山本担当大臣。まず担当大臣です。
○国務大臣(山本幸三君) まず我々は、諮問会議、十一月九日、諮問会議でやるときは、制度を変えるかどうかをまず決めるわけです。したがって、小池議員がおっしゃったように、この獣医学部をつくるべきかどうかということについては真剣な議論をやって、これは我々も文科省との間でやり、そしてワーキンググループの有識者会議もやったわけです。
そのときに、決定的になるのは、先ほどから何度も申し上げておりますように、特区の基本方針というのは、まず改革をやろうということからスタートするわけでありまして、もしそれができないというんだったら、規制監督省庁が正当な理由を適切に述べなければいけない。そういうやり方をやっている中で、結局、前川さんはゆがめられたなんて言っていますけど、逆ですよ。本当にそうだったら、そこで抵抗して、その証拠を示さなきゃいけなかったんですよ。それをやらなかったわけでありまして、そういう意味では、私どもはその議論をきちっとやりました。そして……(発言する者あり)
○委員長(山本一太君) 静粛に願います。答弁聞こえませんから、静粛に願います。
○国務大臣(山本幸三君) 最終的に、広域的に、限られていることが獣医師会等の議論を踏まえて私が最終的に決断して、そして十一月九日の特区諮問会議の結論になったわけであります。
○小池晃君 そこまで言うんだったら、前川さん呼びましょうよ。何で証人喚問やらないんですか。
個人攻撃まがいのことまでしてね、とんでもないよ。大体、国会の閉会直前になってこんな短い予算委員会開いて、これで幕引きにしようなんというのはとんでもない話だ。
前川さん、何で証人喚問反対するんですか。これだけね、自分の部下をスパイ呼ばわりするような大臣だ、それが前川さんをあれだけ攻撃するようなことをここで言うんだったら、じゃ、自民党、公明党は何で証人喚問反対するんだ。
総理、この問題、国会がお決めになることというね、もうそういう文句じゃ通用しないですよ。
国民の大多数がこれは納得できないと言っている。
日経新聞のインターネットの世論調査では、政府の説明に納得できないという人は八一%、前川前事務次官の説明に納得できる人は七四%なんですよ。これが事実じゃないですか。
総理、証人喚問、これは総理のイニシアチブで認めるべきだ。はっきり答えなさいよ。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 小池委員は、私が何でもできるというふうにお考えかもしれませんが、それは全くないわけでございまして、これは、あらゆることを、政府においての意思決定に……(発言する者あり)
○委員長(山本一太君) 静粛に願います。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 政府における意思決定におきましても、まさにどこに決めるということについては、これは山本大臣が責任を持って最終的には決められるわけでありまして、そして同時に、私は国家戦略特区諮問会議の議長ではありますが、そこで大きな指示を出します。しかし、具体的なことは、山本さんも何回も述べておられますように……
○委員長(山本一太君) 時間が来ておりますので、総理、簡潔にお願いいたします。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 責任を持ってお決めになったわけでございまして、また国会においてどのような形で審議を進めているかは、まさにこれは院の皆様が決めていかれるわけでありますから、これはもう誇りを持って決めていただきたいと、このように思います。
○委員長(山本一太君) 時間です、一言だけ。
○小池晃君 共謀罪でも何でもどんどんどんどん勝手に自分で決めるくせに、こういう問題は……
○委員長(山本一太君) 一言だけです。時間です。時間。
○小池晃君 一切自分では決めようとしない。余りにも無責任だ。証人喚問について……
○委員長(山本一太君) 小池晃君、時間です。
○小池晃君 証人喚問について、国会で、理事会で……
○委員長(山本一太君) 時間です。
○小池晃君 理事会で検討……
○委員長(山本一太君) それは後刻検討します。
○小池晃君 理事会で決めていただきたい。閉会中の……
○委員長(山本一太君) 時間ですから。
○小池晃君 集中審議も決めていただきたい。
そのことを強く求めて、私は質問を終わります。
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