赤旗2017年6月14日付
日本共産党の小池晃書記局長は12日、文化放送のラジオ番組「ニュースワイドSAKIDORI!」に生出演し、「加計学園」の獣医学部新設をめぐる疑惑について、「行政が公平、公正に行われているのかという重大問題だ。政府の意思決定がどういう過程で行われたのか、これを知るのは本当に民主主義の基本だ」と主張しました。
姜尚中(カン・サンジュン)東大名誉教授から、同学部新設への早急な対応は「総理のご意向」だと内閣府から伝えられたとする文部科学省の内部文書は「本物だ」と証言した前川喜平前文科事務次官の証人喚問招致は必要かと問われた小池氏は、「不可欠だ。本人が証人喚問に呼ばれれば“出る”と言っている」「一番の解明の力になる」として、「残る(18日までの通常国会)会期のなかで絶対に必要だ」と指摘。「自民党のなかから“このままじゃまずい”という声がもっとたくさん出てこないのは疑問だ」とも述べました。
キャスターの斉藤一美氏は「加計」疑惑の影に「森友学園」疑惑が「隠れかけている」として、同学園への国有地格安売却疑惑に言及。同学園に100万円を寄付したとされる安倍晋三首相夫人の昭恵氏の証人喚問の必要性について小池氏の見解を問いました。
小池氏は「昭恵さんは、証人喚問どころか記者会見すらやっていない」と指摘。「日本の憲政史上、現役の総理大臣夫人では例がないが」と重ねて問われると、「日本の憲政史上、ああいうことをやった首相夫人はいないのだから、(喚問は)やるしかない」と述べました。斉藤氏も苦笑しつつ「そうですねえ」と応じました。