赤旗2017年6月11日付
23日の告示まで2週間を切った東京都議選で、日本共産党の小池晃書記局長は10日、品川区(定数4)の武蔵小山駅前で街頭演説し、2期目を目指す白石たみお都議の再選を訴えました。「大激戦、必ず勝ち抜かせてほしい」と熱く訴える小池氏と白石都議の演説に、聴衆の輪が広がり、買い物袋を持った女性や幼子を連れた夫婦らが聞き入りました。小池氏は品川での演説後、日野市内(定数2)の演説会で中野あきと予定候補の当選を訴えました。
「白石、頑張れ!」の声が飛び交うなか白石都議は、国が羽田空港の増便に伴い、品川区民の頭上を超低空で飛行して着陸する新ルートを計画している問題に言及。騒音や墜落事故、落下物の危険など住環境の破壊を厳しく批判し、「この4年間、都議会で厳しく追及してきた。品川区民の生活を守るため、必ず勝たせてください」と訴えました。
小池氏は、品川区民の82%が羽田空港の低空飛行問題に反対していると強調。白石都議の質問に、小池百合子都知事が「区民の反対の声を注視している」と答弁したことをあげ、「白石さんが当選するかを注視しているということではないでしょうか。品川で、低空飛行に反対している都議会議員は白石さんただ一人です。反対の願いを託していただきたい」と力を込めました。
さらに小池氏は「加計学園」疑惑をめぐり、政府が首相の働きかけを示す文書を再調査すると言いながら1日たっても結果を出さないことに対し「文書がありませんという結論は半日で出た。ただちに再調査の結論を出すべきだ」と強調すると「そうだ」の声が。前川喜平前文科事務次官ら関係者の証人喚問で真相を徹底的に究明しようと訴えました。
小池氏は、自民、公明がゆがめた逆立ち都政の根本に、福祉を切り捨て大型開発優先の悪政があると指摘。今年の国民健康保険料が東京23区の平均で、7252円も値上げされることを指摘し、「こんな値上げは許さないという怒りの声を白石さんに広げよう」と訴えると、大きな拍手と「そうだ」の声がかかりました。
都営住宅の増設や待機児童の解消を求める女性2人が応援演説に駆けつけました。
(日野市での演説会については13日付に掲載します)