赤旗2017年6月6日付
日本共産党の小池晃書記局長は5日、国会内で記者会見し、学校法人「加計学園」の獣医学部新設に向け安倍晋三首相の働きかけがあったとされる疑惑が焦点となった同日の国会質疑をめぐり「首相は徹頭徹尾、答弁拒否という態度だった。国民の疑問に答えるという姿勢が全くない。傲慢(ごうまん)で横暴な姿勢だ」と厳しく批判しました。
小池氏は、首相が疑惑を裏付ける内部文書を「出所不明」と攻撃して調査を拒否し、議員の質問には答えずヤジにばかり延々と応酬したことを批判。事態が大きく動く契機となった「総理のご意向」などと書かれた文書に加え、5月半ば以降、出所や官僚の氏名が明記された文書が次々と明らかにされたうえ、前川喜平・前文部科学省事務次官も文書を裏付ける証言をしていることを示し「調査拒否にはひとかけらの道理もない。国民からすれば隠したいから調査しないのだとしかみえない」と強調しました。
小池氏は「加計学園問題は行政の公平・公正にかかわる重大問題であり、首相の姿勢は国民の行政や政治に対する不信をかき立てている」と指摘。内部文書の再調査や関係者の証人喚問、首相出席の国会審議などの真相解明を他の野党と結束して求めていくと表明しました。