赤旗2017年5月30日付
日本共産党の小池晃書記局長は28日、綾とおる東京都議予定候補とともに、大島町で2013年の台風26号で被災した跡地を視察し、戦争直後に平和と主権在民を掲げてつくられた「大島憲章」について関係者と懇談しました。
台風26号の襲来で、大島町では三原山で崩落が起き、土石流で36人が死亡、3人が行方不明になりました。小池氏と綾候補は土石流の通過跡や復旧状況などを確認し、犠牲者を悼む献花台に花を供え、手を合わせました。
大島憲章は、戦後、伊豆諸島が日本の行政区から外された時期に、島民たちが自主的につくった憲法です。「世界の平和の一端を担う」「統治権は島民にあり」と明記しています。
小池氏らは、喫茶店に併設された資料コーナーで、「平和と憲法を語る大島の会」の中田保さんから説明を受けました。中田さんは「大島では、戦前から反戦ビラを張る活動などがありました。自分たちが島の主人公だという思いが脈々と流れています」と話しました。
小池氏は「憲章は、全島民で国を支える内容になっていますね。日本国憲法の柱を先駆的に表明しています」とこたえました。
視察には、橋本博之、山田忠敬両町議が同行しました。