赤旗2017年5月20日付
自民、公明、維新の各党が「共謀罪」法案を衆院法務委員会で強行採決した19日夜、国会正門前で大規模抗議が行われました。9000人以上(主催者発表)が怒りの声をあげ、「強行採決 徹底糾弾」「野党はがんばれ」とコールしました。
国会前は、首都圏だけでなく全国各地の参加者で膨れ上がりました。名古屋市の男性(39)は、「強権的な安倍政権に危機感を感じます。政治を変えるために声をあげたい」。
千葉県白井市の短大生女性(19)は「デモができないような自由がない社会にしたくありません。未来を担う私たちが行動していきたい」と話しました。
抗議は「総がかり行動実行委員会」「共謀罪NO!実行委員会」「安全保障関連法に反対する学者の会」の共催。代表してあいさつした一橋大学教授の葛野尋之さんは、「共謀罪は自由で民主的な社会の根幹を切り崩し、専制国家をもたらす。必ず阻止しましょう」と訴えました。
民進党の蓮舫代表、日本共産党の小池晃書記局長、社民党の福島瑞穂副党首、参院会派「沖縄の風」の糸数慶子代表があいさつ。小池氏は、「安倍政権は『戦争ができる国』『ものいえぬ国』へと暴走しています。市民と野党が結束して共謀罪を廃案にし、安倍政権を倒そう」と呼びかけました。
抗議は「未来のための公共」が引きつぎ、午後10時すぎまで続けられました。