赤旗2017年4月18日付
日本共産党の小池晃書記局長は17日、国会内で記者会見し、山本幸三地方創生担当相が「一番のがんは文化学芸員。一掃しなければ駄目だ」と発言した問題について、「誤解の余地のない暴言だ」として、「一掃すべきは、こういう発言をする大臣だ」と述べました。
小池氏は、「学芸員は博物館法にもとづく専門職だ」と指摘。「『観光マインドが全くない。一掃しなければ駄目だ』という発言は、学芸員という職種に対する誤解の余地のない暴言であり、ひどい侮辱だ。がん患者に対しても思慮にかける」として、「撤回すればすむ問題ではない」と辞任を求めました。
そのうえで、小池氏は、今村雅弘復興相が今月上旬にも原発事故の自主避難をめぐって、「本人の責任」と言い放つなど安倍内閣の閣僚による暴言が続いていることについて、「安倍政権の本音が出ている」と指摘。「自らの職務に対する責任が全く感じられない。究極のモラルハザード(倫理喪失)という安倍政権の姿が、こういう暴言の連続に表れている」と述べました。