○小池晃君 よろしくお願いします。
単刀直入に。あなた、財務省近畿財務局、大阪航空局あるいは大阪府と何度もお会いになっていますよね。その際に、安倍昭恵さんが塚本幼稚園に何度も来られているということや、あるいはその名誉園長、名誉校長、瑞穂の国記念小学院の名誉校長になっているということは伝えていますか、相手方に、役所の方には、そういう情報を。
○証人(籠池康博君) それはもちろん伝えております。
○小池晃君 そういったことがやはりこの交渉なりを、まあ何というか、スムーズに進める上では役に立ったという印象をお持ちですか。
○証人(籠池康博君) 私はそのような意味合いでは御就任いただいていなかったので、それはほかの方々の思いよう、取りようになってしまうんじゃないかなと思います。
○小池晃君 昨年三月十一日にくい打ち工事で地下のごみが見付かります。そのとき、あなたは、近畿財務局から不当な提案があったことを知ったというふうに鴻池事務所の方にお話しされているんですね。この不当な提案というのは一体何でしょうか。前年のことだと思うんですが。前年に不当な提案が近畿財務局の方からあったというようなお話をされていますが、これは何でしょうか。
○証人(籠池康博君) ちょっと記憶にないんです、はい。
○小池晃君 そのごみを全て処理すると巨額の負担になるから場内処分をするようにというような話があったということもあるんですが、そういったことをもって言っておられるのではないですか。
○証人(籠池康博君) ちょっと私、そこの記憶がございませんので。
○小池晃君 その後ですね、本省に行かれるわけですね。本省と、そのお会いになった、審理室長とお会いになったこのときには、この鴻池事務所はアポ取り断ったというふうに言っておりますね。
どなたか政治家に仲介は依頼したのか。
○証人(籠池康博君) この件につきましては、先ほど申し上げましたように、最初に先導していただいた鴻池先生に事のてん末だけはお話ししとかないかんということでお話ししました。もしできたら本省の方のその担当の方をお知らせしてほしいということでありました。それだけのことであります、はい。
○小池晃君 その十五日に財務省に行かれたときに、埋設物の撤去費用の問題はそこでは話合いをされました。
○証人(籠池康博君) いたしました。とんでもないものが出てきたということで、談判をいたしました。
○小池晃君 どういう談判ですか。
○証人(籠池康博君) 有害物質が出たのに一億三千万掛かって、その後、生活物質がそのように埋まっているということは私も知りませんでしたので、そういうものを定期借地権で民間に貸すのかと、どうしてそんなことをするんだということで談判をいたしました。
○小池晃君 その際、財務省側はその地下埋設物の撤去に係る予算は地主の大阪航空局なんだと言ったようですが、事実ですか。
○証人(籠池康博君) はい、地主の大阪航空局であるというようなことは言っておりました。
○小池晃君 要するに、見積りはそのとき大阪航空局にやらせるという説明をされたということでしょうか。
○証人(籠池康博君) 何か大変なことになったなという感じでございましたので、何らかの動きはあるんだろうというふうな思いを持ちました。
○小池晃君 それで、三月二十四日にあなたは土地購入を申し込まれるわけです。その前に、埋設物撤去費用は土地代から引くというような話は近畿財務局から提示されましたか。
○証人(籠池康博君) ええっと、そういう話は全く受けておりません。
○小池晃君 別の問題を聞きます。
安倍昭恵さんに名誉校長になってほしいと要請したときに、昭恵さんは最初は断ったんでしょうか。それとも、すぐにその場では受け入れたんでしょうか。
○証人(籠池康博君) 一秒ほど止まっていらっしゃいましたが、すぐに即断をしていただきました。
○小池晃君 安倍晋三記念小学校という名前を付ける件に関して、先ほどの陳述では、昭恵夫人は御理解をいただいたと。で、後日、遠慮してほしいという話があったと。要するに、最初は昭恵夫人はいいですとおっしゃって、後日というのは何日ぐらいしてからお断りが来たんでしょうか。
○証人(籠池康博君) ええっと、記憶の方がはっきりしないわけですが……
○小池晃君 大体で。
○証人(籠池康博君) 大体ですね、五か月ぐらいじゃないでしょうかね、はい。
○小池晃君 分かりました。
安倍昭恵さんと学校設置前の更地の豊中のあの敷地、行ったことございますか。そこでどんな話されました。
○証人(籠池康博君) 一緒に行かせていただきまして、ここに学校ができるんですというふうな話でお話をさせていただきました。
○小池晃君 何か学校の名前についてのサジェスチョンみたいなものはそこでありましたか。
○証人(籠池康博君) いい田んぼができそうですねということでありましたので、そのお言葉をいただいて瑞穂の国というふうにさせていただきました。
○小池晃君 安倍昭恵さんはですね、塚本幼稚園で三回目の講演をやっているのが平成二十七年九月五日です。その二日前に安倍首相は財務省の理財局長に東京で会っております。で、塚本幼稚園での昭恵夫人の講演テーマは瑞穂の国記念小学院についてというテーマで講演されていると存じますが、あなたに対してですね、その財務省が前向きに動いているというような話、ありましたでしょうか、そのときに。
○証人(籠池康博君) ええっと、財務省が前向きに動いているというふうに感じましたのは、生活ごみが出てきた後が一番著しかったんではないかなと思います。
○小池晃君 それはどういう、具体的に言うと、生活ごみが出てきていわゆるその八億円の値引きが行われる過程だと思うんですが、どういう点で、どういう動きを見て、ああ財務省前向きだなというふうに思われたんでしょうか。
○証人(籠池康博君) 私どもの弁護士が入っておりましたから、その動き方、スピード感というんですか、非常に速かったと思います。
○小池晃君 安倍首相本人についてもお聞きしたいんですが、安倍首相は、あなたと電話で話したのは平成二十四年九月に予定されていた講演をキャンセルしたとき一回だけだというふうにおっしゃっているんですが、これは事実なんでしょうか。
これ以外にも安倍首相と電話でお話しされたことはありますか。
○証人(籠池康博君) その一回だけです。
○小池晃君 三月十日の記者会見で、籠池さんは、大阪府の設置認可基準の規制緩和について、規制緩和に四年ほど掛かったというふうに述べておられるんですが、これに関しては政治家に協力を頼んだことはありますか。大阪府の設置認可基準の緩和については、政治家、大阪の議員も含めて、そういったことありますか。
○証人(籠池康博君) ございます。
○小池晃君 どなたでしょうか。お名前を教えていただけますか。
○証人(籠池康博君) 東徹議員です。
○小池晃君 そのほか、この問題で名前が出てきている政治家でいいますと、まあ、鴻池祥肇議員出ます、いますが、そのほかに何か、この設置認可、あるいは土地の取得、賃貸、その金額等々で籠池さんから声を掛けた政治家、ほかの名前を出していただけますか。思い出す範囲で結構ですから言ってください。
○証人(籠池康博君) もう既にお辞めになっていらっしゃいますが、国土副大臣の北川イッセイ先生、柳本卓治先生。はい、まあそういうところで、はい。
○小池晃君 ちょっと、もし思い出す時間が必要だったら、もうちょっとといったら、出てくるんだったら言っていただけますか。もうないですか。
なければ、あとは、大体聞くことはほとんど聞いた感じもありますが、それ以外の問題でいうと、ファクスの問題、先ほどありました。首相夫人の、からの、担当官からのファクス。そのファクスは今お持ちですか。
○証人(籠池康博君) 今、私は手元に持っておりません。はい。すぐ近くにはありますが。
○委員長(山本一太君) 終わっております。
○小池晃君 はい。一言。
是非それを当委員会にそのファクスを提出していただきたいということをお願いしたいと思います。提出していただけますか。
○委員長(山本一太君) 籠池証人、短くお願いします。
○証人(籠池康博君) はい、提出します。