赤旗2017年3月24日付
日本共産党の小池晃書記局長は23日、学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長への証人喚問後、国会内で記者会見し、「非常に重要な問題が浮かび上がった」として、安倍昭恵氏(安倍晋三首相の妻)をはじめ関係者の証人喚問など、さらなる解明が必要だと述べました。衆院予算委員会で尋問に立った宮本岳志議員が同席しました。
小池氏は、籠池氏の証言から浮かび上がった問題の第一に、「安倍昭恵氏の関わり」を指摘。昭恵氏に電話した後、夫人付の国家公務員から籠池氏に、関係各所への問い合わせた結果がファクスで来たとの籠池氏の証言を受け、小池氏は、安倍首相が「私や妻が関係していたなら総理も国会議員も辞める」と答弁していたことを指摘。「ファクスが事実であれば安倍首相夫妻が『関係していた』ことに極めて強い疑いがあることになる。極めて重大な問題だ」と述べました。
第二に「自民党や維新の会の複数の政治家の名前が出た」と指摘。これまでも、国有地払い下げの経過への政治家の関与が言われてきたとして、「何人もの政治家の名前が挙がってきたのは重要だ」と述べました。
第三に、土地が8億円値引きされた際に働いたとされる「大きな力」の解明だと指摘。小池氏は「これが問題の核心の一つだ」と強調しました。
これらを踏まえ、小池氏は、さらなる問題解明のため、野党が国会招致を求めてきた迫田英典国税庁長官(元財務省理財局長)、武内良樹財務省国際局長ら5人に加え、「安倍昭恵氏、籠池氏の代理人として土地取引の交渉に当たった酒井康生弁護士、松井一郎大阪府知事の証人喚問が必要だ」と述べました。