赤旗2017年3月11日付
日本共産党の小池晃書記局長は10日、政府が同日、南スーダンPKO(国連平和維持活動)の陸上自衛隊施設部隊の撤収を表明したことを受け、「南スーダンへの憲法違反の派兵の破たんを示すものだ」と指摘しました。国会内で記者団に語りました。
小池氏は「私たちは南スーダンが事実上の内戦状態にあり、PKO参加5原則は完全に崩れ去っており、すみやかに撤退すべきだと追及してきた」と述べ、「しかし今日の安倍首相の会見でもそのことは一切語らず、道路建設が終わったから撤収するという説明だ。こんなごまかしには国民も納得できないと思う」と指摘。「安倍首相は正直に南スーダンへのPKO派兵、武器使用の拡大の路線の破たんを認めるべきだ」と述べました。
小池氏は、今後の国会審議について「(派兵の)政策判断はまったく間違っているし、その根本には憲法違反の安保法制=戦争法の強行がある。この問題を引き続き国会で徹底的に究明していきたい」と語りました。