赤旗2017年2月8日付
日本共産党は7日午後、党本部で全国都道府県委員長会議を開きました。会議では、午前中に開かれた幹部会で採択された「訴え」にもとづき、7月31日までに「二つの大きな仕事」をやりとげる決意を固めあいました。
小池晃書記局長が幹部会の「訴え」について報告し、志位和夫委員長が発言しました。
小池氏は冒頭、今回の「訴え」について歴史的な第27回党大会決定を踏まえ、「これまでの延長線上でない、短期的な取り組みにとどまらない、党をつくりかえるような中期的な方針を打ち出すことが必要だ」との常任幹部会での議論を紹介しました。
大会決定の全党員読了を今度こそやりとげるという方針について、他党の議員が決定を持ち歩き、その内容が歓迎されていることなどを紹介し、「広く国民にその内容を語り広げる活動に打って出るべきときです。わが党の党員が読まずしてどうするのか。いま全党員読了をやらずしていつやるのか。そういう歴史的決定です」と呼びかけました。
1970年の第11回党大会決定は8割近い党員が読了し、72年総選挙の躍進をつくり出す理論的、思想的な土台となったとのべ、全党員の読了で「党の質を変える気概でやりぬこう」と訴えました。
党勢拡大では、大会が終われば減らす、選挙が終われば減らすという悪循環から抜け出せていないと指摘。「このサイクルから抜け出し、党勢拡大を持続的な前進の軌道に乗せることがどうしても必要になっています」と力説しました。
小池氏は、三十数年来、国政選挙を党勢の後退のなかでたたかい、悔しい思いをしたことも振り返り、「毎月前進」と「法則的活動を広げる」ことの一体的な追求をやりぬき、「今度こそ上げ潮をつくりだし、総選挙をたたかおう」と述べました。
東京都議選について、全国の党組織が「わがこと」としてとりくむ意義を強調しました。
最後に「訴え」の内容を掛け値なしにやりぬくことは容易ではないが、沸き立つ決意が広がっていると語り、「大志とロマンを持ち、歴史をつくる一大運動をやりとげよう」と呼びかけました。
討論では22人が発言。「二つの大きな仕事」をやりきる条件と可能性が客観的にも主体的にも満ちている情勢の激変のもと、これまでの延長線上でない活動に新たに挑戦する決意が次々出されました。
志位委員長は、(1)「訴え」が党大会決定の読了・党勢拡大と東京都議選を一体的に提起していることの意味について、(2)従来の延長線ではなく、新しい挑戦としての党づくりの提起、(3)客観的、主体的な前進の条件、(4)「どう実践するか」の中身は党大会決定にあること―の4点について発言しました。