赤旗2016年11月12日付
「市民、団体総がかりで介護保険改悪をストップさせよう」。安倍政権がねらう介護保険大改悪に反対する幅広い団体や個人が参加する集会が11日、衆議院第1議員会館内で開かれました。「守ろう!介護保険制度・市民の会」の主催。利用者、事業者、従事者らが立場を超えて連帯するかつてない集会となりました。
小池氏あいさつ
「介護保険料は年金から天引きされるのに、制度は利用料が高すぎて使えない。こんなバカな話はありません」。こう訴えたのは、厚労省の介護保険部会に委員を出している「認知症の人と家族の会」の長谷川和世東京都支部代表。
介護事業所を営むNPO法人の小島美里代表理事は「高齢者だけでなく、地域の人たちと手を携えて、介護制度を悪くしない“総がかり行動”を起こしていきましょう」と訴えました。
「要介護度に重いも軽いもない。社会保障費は平等に分配されるべきだ」と訴えたのは、福祉用具国民会議の鈴木寿郎運営委員。リハビリ・デイサービス協会の小川義行理事長が「経営者としてどう勝ち残るかを追求してきたが、話を聞いて気が変わった。大同団結し、声を上げていきたい」とのべると拍手が起こりました。
中央社会保障推進協議会の前沢淑子事務局次長は、「憲法25条にある生きる権利を守るため、地域からノーの声を突き付けていきましょう」と表明。全日本民医連の山田智副会長は、「要支援のサービス取り上げで生活できないとの声が上がっている。要介護まで取り上げるなどとんでもない」と批判しました。日本労働者協同組合連合会の田中羊子専務理事は「給付抑制に反対し、ケアによる地域づくりに取り組みたい」と訴えました。
共産、民進、維新、自由の各党代表があいさつ。日本共産党の小池晃書記局長は「皆さんの運動と国会論戦で政府を追い詰めていることを確信に、さらに運動を広げて大改悪を必ずストップさせよう」と呼びかけました。