赤旗2016年10月31日付
日本共産党の小池晃政策委員長は電通過労死事件が論議された30日のNHK日曜討論のなかで、電通を時間短縮の優良企業として認定した当時の厚労省の大臣は自民党・田村憲久政調会長代理だったはずと述べ、指摘を受けた田村氏は「反省しています」と表明しました。
電通過労死事件について小池氏は、同社の長時間残業の実態を示し、明白な労働基準法違反だと指摘。
電通は最高裁で労災認定された過労自殺(1991年)を起こしていたが、その後、厚労省は事もあろうに時短優良企業と認定(2013年)して「新くるみんマーク」を与えていたと述べ、「政府がこんな姿勢だから過労自殺が後を絶たないのではないか」と批判しました。
自民党の政策責任者として番組に出演していた田村氏は、「“くるみんマーク”を出したこと自体が正しかったのかどうか、反省しなければならないところは自ら反省します」と表明。認定後に是正勧告を受けることがあれば認定取り消しも考えなければならないと述べ、厚労省の失策を認めました。