赤旗2016年8月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は3日、ラジオ日本「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、東京都知事選の結果や参院選での野党共闘などについて語りました。
東京都知事選の結果について小池氏は「野党統一候補の鳥越俊太郎氏が当選できなかったのは残念ですが、鳥越氏が都政の転換の旗じるしを掲げ、首都東京で野党共闘がさらに前進したことは大きな意味があった」と強調。小池百合子新知事について「待機児童の解消、コンパクトなオリンピックなど小池知事が選挙で約束したことは実行を迫っていく」と語る一方、巨大開発優先の税金の使い方を厳しくチェックするとともに「核武装容認などのタカ派的政策を都政に持ち込むことを許さない」と主張しました。
参院選の結果について小池氏は、全国32の1人区で野党統一候補を実現し、11選挙区で勝利したことは「大きな成果」と述べるとともに、得票率が上がっていることが一つの特徴だと指摘。「野党統一候補になったことで自民党に勝てる。自分の1票で政治が変わるかもしれないという有権者の希望が広がった」と野党統一の効果を語りました。
自民党が単独過半数を獲得したことについて小池氏は、同党が憲法も年金の損失も隠してたたかったと指摘し、「選挙中はなんでも隠しておいて、選挙が終わったとたんに一気にだしてくる。こんなやり方は許せない“だまし討ち”です」と批判しました。
安倍改憲の危険性について小池氏は「憲法改悪に反対する世論が強まっています。安倍首相のやり方を見て、憲法を変えると戦前の日本に戻っていくのではないかという不安が広がっている」と述べ、野党共闘をさらに発展させて安倍改憲を阻止していく考えを示しました。