赤旗2016年7月14日付
東京都知事選(14日告示、31日投票)への立候補を表明していた元日弁連会長の宇都宮健児氏は13日夜、都内で会見し、立候補を取り下げると表明しました。
宇都宮氏は、野党4党がジャーナリストの鳥越俊太郎氏を統一候補として擁立していることにふれ、「保守の候補者が分裂する中、より都民に優しい都政に変える千載一遇のチャンスである」と指摘。「大局的な考えで選挙戦から撤退することとした」と述べ、鳥越氏には「頑張ってほしい」と話しました。
宇都宮氏は、鳥越氏と会談した際に、鳥越氏が宇都宮氏の都政政策も参考にする考えを示したことや、「3度目の選挙戦を市民の力でたたかおうとする私たちの姿勢への敬意も感じられた」と述べるとともに、「今後も都民の困ったという声に向き合い、都政を変えていく決意だ」と語りました。
これを受けて、日本共産党の小池晃書記局長は「宇都宮健児さんが立候補を取り下げるという重い決断をされたことに心から敬意を表します」とのコメントを出しました。