赤旗2016年6月4日付
日本共産党の小池晃書記局長は3日、党本部で開いた参議院選挙闘争本部会議の冒頭発言で、安倍政権による消費税増税先送りについて「アベノミクスの破綻、消費税大増税路線の破綻の証明に他ならない」と指摘し、「安倍首相が言うように、『アベノミクスのエンジンをさらに吹かせる』ということをやったなら、ますます日本経済は破滅の道を突き進むことになる」と批判しました。
また、記者団から、自民党が“消費税率は引き上げられないが、財源を確保し、可能な限りの社会保障の充実を図る”と打ち出していることについて問われ、「“消費税増税ができなくなったから社会保障は我慢してくれ”というのは、国民にとってみればいわば“悪魔の選択”を押し付けることになり、きわめて無責任な議論だ。大企業減税や軍事費を見直せば、社会保障の財源は十分につくれる」と批判しました。
小池氏は会合の冒頭発言で、“アベノミクスはうまくいったが世界経済が悪い”という安倍首相の経済状況の認識について、「まったく逆であり、世界で相手にされない認識だ」と指摘。「日本経済の低迷をもたらしたのは、庶民に消費税増税を押し付ける一方で大企業には減税を行い、労働コストカットを促進し、社会保障のカットを行ってきたアベノミクスのもたらしたものに間違いない」と強調しました。
その上で、参院選挙にあたり、「三つのチェンジ=税金の集め方のチェンジ、税金の使い方のチェンジ、働き方のチェンジという対案、日本共産党の経済政策を示してたたかっていく」と表明しました。