赤旗2016年4月9日付
日本共産党の小池晃副委員長は8日、国会内で記者会見し、環太平洋連携協定(TPP)の交渉過程の情報開示を拒否する政府与党の対応について問われ、「政府与党が一体となって真相隠しをしているとしか言いようがない」と批判しました。
小池氏は、政府が示した交渉の論点整理文書45ページが表題と日付以外すべて黒塗りだったことについて、「資料は真っ黒で、答弁では一切答えない。交渉結果を見ればいいだろうという態度は、まともに議論をしようという態度ではない。交渉経過についての情報は当然、審議に必要になってくる」と述べました。
また、政府の真相隠しに加え、交渉を主導した西川公也・衆院TPP特別委員会委員長(自民党)が交渉の内幕本の出版を予定しているのにもかかわらず、その中身を明らかにせず、審議を強行しようとしている姿勢も批判。「許しがたい政府の対応であり、与党の国会運営だ」と強調しました。
小池氏はTPPについて、農業はもちろん、医療、保険、公共調達などさまざまな分野に深刻な打撃を与えるとし、「徹底的に追及していく」と主張しました。