赤旗2016年3月21日付
最低賃金を時給1500円にするよう求め、学生や若者が集まる「AEQUITAS」(エキタス、ラテン語で「正義」「公正」の意味)は20日、東京・JR新宿駅東口で街頭宣伝を行いました。日本共産党、民主党、社民党の野党代表がスピーチ。「経済イシュー(問題)で野党は共闘」「経済にデモクラシー(民主主義)を」とコールが響きました。
700人が集まり、その周りに紙袋を手にした買い物客や自転車を止める人が目立ちました。
エキタスは、最賃が1500円になるとフルタイムで年収270万円程度となり、やっと単身者が自立して生活できると主張しています。ステージからメンバーの男性(26)は、「労働者の4割が非正規雇用で、正社員でも長時間労働で賃金が上がらない。誇りをもって、人間らしく生きられる最低限の賃金を保障すべきだ」と訴えました。
20歳の男性は、「保育士や介護士などは、やりがいがあっても低賃金で続けられない。最賃1500円でやりがいある仕事を選ぶ自由を求めよう」と呼びかけました。
教育社会学者の本田由紀東京大学教授、自立生活サポートセンターもやいの大西連さん、経済学者の水野和夫日本大学教授が、エキタスの趣旨に賛同してスピーチしました。
日本共産党の小池晃副委員長は、「最賃1500円は、景気回復の決定打。中小企業支援とセットで、いますぐどこでも1000円を実現し、1500円を目指そう」と提起。「破綻したアベノミクスによる消費税増税やマイナス金利政策では、未来が壊されてしまう。いま、戦争法廃止や立憲主義回復で野党共闘している。経済問題でも共闘し、経済にデモクラシーを」と強調すると拍手が起きました。
民主党の石橋通宏参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員がスピーチ。生活の党の小沢一郎共同代表がメッセージを寄せました。