「赤旗」2016年2月13日付
日本共産党の小池晃政策委員長は12日、国会内で記者会見し、株価下落と円高が進んでいることについて「安倍政権の命綱が完全に切れて奈落の底に落ちてきている。経済政策の抜本的な転換が必要だ」と述べました。
株価下落をめぐり、菅義偉官房長官や石原伸晃経済再生相がこの日の会見で、「市場心理は悲観的すぎる」と発言しています。
小池氏は「市場の心理のせいにするのはおかしい。日本経済の足腰がしっかりしていないから株価も崩れてきている。実体経済が改善して株価が上がったのではなく、金融による操作と、公的マネーをつぎ込む禁じ手でつり上げてきたアベノミクスのもろさが露呈した」と批判しました。
同日の衆院財務金融委員会で黒田東彦日銀総裁が追加金融緩和に言及したことに対し、「国民を道連れに地獄に突き進むような、極めて無責任な態度だ。徹底的に追及していかなければならない」と指摘しました。
さらに小池氏は、「安倍政権になって年金の株式運用の比率が大幅に引き上げられた。これによる損失は計り知れない」と述べ、国民生活を破壊する安倍政権を批判しました。