「赤旗」2016年1月31日付
インターネット番組「生放送!とことん共産党」が29日夜、放送され、2月7日の投票が迫る京都市長選の特集が組まれました。
京都市内から中継し、日本共産党の小池晃副委員長、朝岡晶子氏が司会を務め、本田久美子市長候補、金杉美和弁護士、フリーライターの守田敏也氏がゲスト出演しました。
本田候補の掲げる政策、▽戦争法廃止▽「子ども未来局」設置▽京都の景観とまちを守る▽京都経済の再生―をテーマに話が弾みました。
本田候補は「京都市民の命と暮らしを守る、これが市長の一番の仕事。だから戦争法反対の声をしっかり上げたい」と強調。小池氏は「現市長はここをいわない。それどころか市営地下鉄に自衛隊候補生の募集広告を出す。そんな人に市民の命は守れない」と批判しました。本田候補の「全国平和首長懇談会」の呼びかけに、小池氏が「本田さんが市長になれば全国に衝撃が走る」と応じました。
下鴨(しもがも)神社のマンション建設など世界遺産の景観破壊で、本田候補は「まち壊しは本当に許せない。市民は町並み、景観を大切に暮らしてきた。この景観を50年後、100年後に引き渡していく責任がある」と語りました。
話題は四条通の渋滞問題に。「タクシーの運転手から『まあ今回は門川(大作市長)さんには入れんわな』と聞いた。どういうこと?」と朝岡氏。本田候補は、主要幹線である四条通の片側1車線を市長が強行し大渋滞をまきおこしたと指摘。小池氏は「まったく声を聞かずやった。自民党の国会議員も四条通に自分の事務所があるのに一言も断りなかったと。車の流入規制をやらないと」と、現職陣営からも不満が出ていることを紹介しました。
本田候補は、「どの子も平等に成長・発達する権利がある」とし「子ども未来局」の設置を説明。京都経済をめぐり「中小企業地域振興基本条例を定め、給料をしっかり上げるために公契約条例に賃金規程を設けて時給1000円以上を実現させたい」と述べました。
小池氏から「なぜ本田さんの応援を?」と問われた金杉、守田の両氏。金杉氏は「国にノーと言える人じゃないと絶対あかん。憲法を守る本田さんで『憲法市長』を実現したい」と強調。守田氏は、原発事故の避難先となる学校跡地をホテル活用などで民間企業に提供する現市政を「全く無責任。女性市長の誕生で、ぜひ命を守りたい」と述べました。
同志社大学の浜矩子(のりこ)、岡野八代(やよ)両教授、京都精華大学の白井聡(さとし)専任講師のビデオメッセージが紹介されました。