「赤旗」2016年1月17日付
日本共産党の小池晃副委員長は16日放送のラジオ日本「清水勝利のこれでいいのかニッポン!!」で、今夏の参院選挙について与野党の議員と討論。「戦争法の廃止と立憲主義を取り戻すための野党共闘を実らせたい」と強調しました。
司会の清水氏は「野党はばらばらではなく共闘すべき」かと質問しました。小池氏は「共闘すべきだ」と答え、憲法を無視して戦争法を強行した安倍政権について「憲法が政治家を縛る、民主主義の基本の立憲主義を否定する政治を許してはいけない」と強調。民主党との協力について「戦争法を廃止して立憲主義を取り戻すところまでは一致できるはず。ぜひ実らせたい」と語りました。
民主党の長妻昭衆院議員は「自民党の暴走を許さない、(国会で)熟議をしろ、では一致している」と語りましたが、「共産党と一緒に政府をつくることはありえない」とも発言。これに自民党の猪口邦子参院議員は「政権を一緒につくる決意もないままの選挙協力は有権者に説明がつくのか」と水をさしました。
小池氏は「自民党はそういってくるのだから『ありえない』とまでいわないで」と述べ、「長妻さんと(番組で)4回連続討論してきたが、当面の政策では合意できる」と野党共闘を呼びかけました。
番組は「1票の格差」をめぐる選挙制度改革や「18歳選挙権」が議論に。小池氏は、選挙制度改革では「小選挙区制を見直さないと駄目だ」と述べるとともに、「違憲状態だから定数削減だとして、比例削減の議論が出てくるのは筋違いだ」と指摘しました。
自民党の猪口氏が選挙制度では「(与野党の)合意形成が大事」と繰り返したことから、清水氏は「安保(法制)のときは押し切ったのに、こういうときは合意形成とはずるくないか」と問う場面がありました。
猪口氏は、戦争法の審議では「ほとんど議論が出尽くした。同じ質問が非常に多かった」と強弁。小池氏が「それは違う」と述べると、清水氏も「同じ質問というより答えられない質問の印象だった」と指摘しました。