「赤旗」2015年12月26日付
羽田空港の増便を理由に国土交通省が東京都上空を低空飛行する航路を検討している問題で、品川区の住民でつくる「羽田増便による低空飛行ルートに反対する品川区民の会」は24日、石井啓一国交相あてに計画の白紙撤回を要請しました。
要請は、区民の会の代表が行い、日本共産党の小池晃副委員長・参院議員と田村智子参院議員、白石たみお都議、党品川区議団、吉良よし子参院議員秘書らが同席しました。国交省航空局の担当者が応対しました。
要請書は、計画の白紙撤回とともに▽飛行高度や騒音、大気汚染などの環境影響にかんするデータの全面開示▽全住民へ計画内容の周知▽住民の質問に責任を持って答える説明会の開催―などを求めています。
代表らは「経済効率を追求した増便で、住民を危険にさらす計画はやめてほしい」「学校や保育園など、公共施設の上空を飛ぶときのデータを公開してほしい」などと要望しました。
国交省側は、要請に対し「今後の説明会に生かす」という回答に終始しました。
席上、小池氏は「羽田への一極集中は都民、国民への危険性を高め、航空行政そのものが問われる」と述べ、計画の白紙撤回を主張。住民説明会について対象が区民のごく一部に限られているとして、全戸を対象にした計画の周知徹底と説明会の開催を重ねて求めました。