「赤旗」2015年12月17日付
日本共産党国会議員団は15日夕、参院議員会館で「ノーモア賃金泥棒」プロジェクト、高校生ユニオンのメンバーと、ブラックバイトの実態や未払い賃金是正の運動などについて懇談しました。
日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)は、ブラックバイトのリアルの実態をぜひ聞かせてほしいとあいさつ。来年の通常国会では「残業代ゼロ法案」が大きなテーマになるとして、労働時間管理が深刻な状況になっていることを国会でもとりあげていきたいと語りました。
日本民主青年同盟中央委員会の林竜二郎さんが、同プロジェクトで実施しているウェブアンケートには「着替え、準備が終わってからタイムカードを押すよう指示されている」「事前に届け出をしていないと残業代は支払われない」などの声が寄せられていると紹介。首都圏青年ユニオンの神部紅委員長は、同プロジェクトについて「働いた分の賃金をだしてほしいという当たり前の要求でたたかっている」と発言しました。
高校生ユニオンの組合員は、和食チェーンのアルバイトで賃金計算が15分単位で、研修も無給、制服代などが賃金から天引きされていたと告発。団体交渉を通じて、全国の店舗と4000人の従業員について、1分単位に是正し、過去にさかのぼって未払い賃金を支払わせた取り組みを報告しました。
日本共産党から高橋千鶴子、堀内照文、大平喜信の各衆院議員が参加しました。