「赤旗」2015年12月4日付
歯科医師らでつくる「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は3日、国会内で、歯科診療報酬のプラス改定などを厚生労働省に要請しました。
要請では、▽お金の心配なく歯科医療が受けられるよう、窓口負担割合を引き下げる▽保険のきく歯科治療の拡大▽国の歯科医療予算の増額―を求めました。
宇佐美宏・全国保険医団体連合会歯科代表は、貧困が拡大し経済的理由から治療を中断する人が増え、子どもから高齢者まで「口腔(こうくう)の健康悪化が進んでいる。要請は歯科医療従事者だけでなく国民の願いです」と強調。江原雅博・全日本民医連歯科部長は「歯が良好だと健康状態もよく、医療費の総額抑制に効果がある」と話しました。
厚労省の担当者は「(要請内容を)前向きに考え、財務省と折衝をつづけたい」と話しました。
日本共産党の小池晃参院議員、堀内照文衆院議員も同席。小池氏は「日本の歯科医療は危機に瀕(ひん)している。歯科医療を守るために、克服すべき重要な課題です」と話しました。