「赤旗」2015年11月21日付
日本共産党の小池晃副委員長は20日の記者会見で、日米首脳会談で安倍晋三首相が、中国が人工島を建設している南シナ海で自衛隊派兵を検討すると表明したことについて記者団に聞かれ、「きわめて重大な発言だ。戦争法がアメリカとともに世界で軍事的な活動を広げていくことを示す動きだ」とのべました。
小池氏は、南シナ海への派兵検討は、自身が国会で追及した統合幕僚監部の内部資料に盛り込まれていたもので、中谷元・防衛相は「継続的な監視を行っておらず、具体的な計画を有していない」と答弁していたことに言及。「ところが安倍首相は、『日本の安全保障に与える影響を注視しながら検討していく』と踏み込んだ。極めて問題であり、重大な発言だ」と指摘しました。
その上で、「これだけ重大なことを海外で勝手に発言して、臨時国会も開かず議論もしない。丁寧な説明といいながら、いっさい説明せずに、こうした道を突き進んでいることは極めて重大であり、徹底追及していきたい」とのべました。