「赤旗」2015年10月24日付
日本共産党沖縄県委員会は22日、小池晃党副委員長・参院議員を迎え、「国民連合政府」実現、来年の選挙勝利に向け、那覇市で演説会を開きました。初めて党演説会に足を運ぶ人も多く、会場は2階席まで埋まりました。
小池氏は「戦争法廃止の国民連合政府」提案は、「オール沖縄」のたたかいから学び、これを日本中に広げようというものと強調。「『国民連合政府』は、翁長雄志知事や県民と共に進む政府となり、名護市辺野古の新基地建設反対のたたかいにも大きな展望が切り開かれる」と訴えました。
小池氏は、米議会調査局が「東京と沖縄の政治的論争は、今年の後半に新たな段階に入った」と報告したと紹介。来年1月の宜野湾市長選は、米国も沖縄のたたかいに注目する中での選挙として「宜野湾でも決着をつけ、新基地建設を断念させ、米軍普天間基地を無条件撤去させよう」と呼びかけました。
赤嶺政賢県委員長・衆院議員は「県民一人ひとりが瀬長亀次郎になったように不屈にたたかっている。政府のどんな無法も許さない」と力を込めました。
宜野湾市長選へ立候補を表明している、シムラ恵一郎氏は、「『建白書』の思いを共有し実行することを明確に目指す市政を実現する重要な選挙」と決意を語り、「市民と心ひとつに『オール沖縄』で歩んでいきたい」と奮闘を誓いました。
来年7月の参院選の沖縄選挙区に立候補予定のイハ洋一氏と、いせだ良子党比例予定候補、来年6月の県議選の党候補が決意表明。翁長知事からメッセージが寄せられました。
初めて演説会に参加した、うるま市の女性(42)は「共産党は融通がきかない感じで嫌いでしたが、良いイメージに変わった。国民連合政府ができるかもと希望が持てた」と話しました。
シムラ宜野湾市長予定候補の決意
私は、翁長雄志県知事の辺野古埋め立ての承認取り消しを支持するとともに、米軍普天間基地の固定化を許さず、宜野湾市民のための市政実現へ市長選出馬を決意しました。
沖縄はもとより日本全国においても大変重要かつ勝たなければならない選挙です。「オール沖縄」で、普天間基地の辺野古「移設」反対とオスプレイの配備撤回を求める「建白書」を共有し、実行することを明確に打ち出すことができる宜野湾市政を実現するかどうかのたたかいです。
昨年の知事選、衆院選で宜野湾市民も辺野古反対の意思表示を明確にしました。この民意を大事に、信頼される街づくりへ市民と心を一つに「オール沖縄」で歩んでいきたい。ともに頑張りましょう。
県民の決意示す選挙
翁長知事のメッセージ
ハイサイ、グスーヨ、チューガナビラ(こんばんは、みなさん、ごきげんいかが)。10・22演説会にお集まりのみなさん、ご苦労さまです。昨年11月の県知事選では、みなさんの力強いご支援をいただき、圧倒的な票差で勝利することができましたことを感謝申し上げます。
私は知事就任以来、「辺野古に新しい基地は造らせない」という公約実現のために全力で取り組んできました。7月には専門的な立場から前知事の承認を検証していただいた第三者委員会から、取り消しうるべき瑕疵(かし)があるとの報告を受け、内容を精査し去る13日、沖縄防衛局に公有水面埋め立て承認の取り消しを通知しました。
取り消しに対して沖縄防衛局長は、審査請求・執行停止の申し立てを行いました。行政不服審査法はもともと、国民を守るための行政手続きです。それにもかかわらず沖縄防衛局長は、自らを一般国民と同じく「私人」の立場であると主張しており、また同じ内閣の一員である国土交通大臣が執行停止の申し立てを審査するという地方自治を無視する手法で政府は対抗してきました。
私は、このような国の不誠実な姿勢に断固としてたたかってまいりますので、引き続きみなさんのご理解とご支援をお願いします。
来年1月に行われる宜野湾市長選は、国に対してウチナーンチュ(沖縄県民)の決意を伝える非常に重要な選挙になります。シムラ恵一郎さんは、私たちと一緒にこの厳しいたたかいに臨むと強い決意で出馬を決断されましたので、みなさまからの力強いご支持とご支援をシムラ恵一郎さんに賜りますようよろしくお願いします。
また、引き続き来年6月に行われる県議選には小池晃参院議員、赤嶺政賢衆院議員とともに、本日ご紹介される予定候補者みなさん全員の当選のために、ともにたたかってまいりますので、みなさまのご支援をお願いします。
本日の演説会のご盛会とご参集されたみなさまのますますのご活躍を祈念申し上げましてメッセージと致します。