「赤旗」2015年10月21日付
日本共産党の小池晃副委員長は19日、TBSラジオの「荻上チキ・セッション―22」に出演し、民主党の長妻昭議員、維新の党の小野次郎議員らと今後の野党共闘などについて議論を交わしました。
番組では冒頭、日本共産党の志位和夫委員長が呼びかけた「戦争法廃止の国民連合政府」の提案が紹介されました。司会者から提案について問われた長妻氏は「安倍内閣は戦後最もきな臭い内閣で、これは倒さなければいけないという思いは強く持っている」と述べ、「国民連合政府」についても「きちんと議論する必要がある」と答えました。小野氏も「(国民連合政府の)考え方自体は評価できる」と述べました。
小池氏は「安倍政権をなんとかしなくてはいけないという問題意識は共有している。議論できる土台が十分にある」と強調。「野党の支持率が上がっていない」との聴取者の質問に答えて、小池氏は「安倍政権に代わる(政権の)枠組みを野党がきちんと提示できれば、支持率も変わってくる」と述べました。
さらに、経済政策での一致について問われた小池氏は「格差拡大、アベノミクスの問題点ということでは(野党間で)共通点が多い」と述べ、一致点をさらに広げていく決意を表明しました。長妻氏は「(安倍内閣の経済政策で)中長期の人間の基盤、経済の基盤、民主主義の基盤が崩れているという問題意識は一致できる」と述べ、小野氏も「わが党の綱領のなかには『政治は社会的弱者のためにある』と入れている。格差をなくしていくという問題では、他の野党と協力できる部分がある」と応じました。
小池氏は「『アベ政治を許さない』という悲鳴のような声に応えるのが政党の責任だと思う。安倍政権を倒すために、野党が結束することが大事な時だ」と強調しました。